【実況】私のスーパーヒーロー【ky】 (ページ35)

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「ここ、好きに使って。とりあえず客用の布団あるから持ってくるわ」

キヨくんの家について、普段彼が動画の編集などで使っているという部屋の隣りの部屋を案内された。

本人が言う通りこの部屋は空き部屋らしく、部屋のすみに通販のダンボールが数箱積み上げられているだけで部屋はガランとしていた。

「お待たせ。とりあえず今日はこれ使って」

ぼけっと部屋を眺めていると彼が扉を開け布団と毛布、枕など寝具一式を持って部屋に入ってきた。

「ありがとうね。本当に、」

「いいって。あんまり気負わなくていいから、せっかくだしAさんはゆっくりして」

風呂とか台所とか、自由に使っていいから。とりあえず飯にしようぜ。
そう言って彼は部屋を後にする。私も彼の後を追って、部屋を出ていった。

「買ってからだいぶ時間経っちまったな」

「おなか空いたよね。ごめんね」

コンビニでそれぞれが家で食べる予定だった夕食のお弁当を買っていた。その後そのまま彼に会って、最俺ハウスにお邪魔し、その流れのまま彼の家へとお邪魔してしまった。

本当ならば２人とも、何事もなければとっくに夕食なんて終わらせていた時間だろうに、こんなに遅い時間になってしまった。

「まーーーた謝る！Aさんが悪いわけじゃないじゃん」

「うん…」

「気にしないでよ。俺生活リズムとかあって無いようなもんだしさ」

私を気遣って言ってくれるその言葉が、ほわほわと心をあったかくする。
本当に、この人がいてくれてよかった。

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