ut side ページ17
嘘だとは思わなかった。
多少こいつのいきすぎた妄想だと思って聞いていたが、あまりにも楽しそうに話す姿がまるで嘘には見えなかった。
話を聞く限り俺らはそうとう仲が良かったらしい。
それなのに俺はこいつのことを一切思い出せない
………まず幼少期の記憶がない。
ない。と言っても全部ないわけじゃない。所々覚えてる
それでもその思い出にこいつの姿はなかった。
それの罪悪感なのか、自分のエゴなのか、
「俺とまた友達になってくれ」
気づけばそんな言葉を口にだしていた。
コネシマは考える素振りや嬉しそうな様子は一切見せず、差し伸ばした俺の手を拒んだ
「今更おそいわ」
「頼む。俺はお前と仲良くなりたいんや」
もう一度手を差し伸ばす
それが取られることはなく、コネシマは無愛想に無理。と拒むばかりだ。
「カラオケでのこと忘れたんか？俺はお前とAを「許したる言ってんねん！！」
コネシマの言葉を打ち消すようにそう言えば、何を言ってんだこいつと言わんばかりの表情を浮かべた
「俺は許したる。きっとAちゃんも許してくれるで」
Aちゃんの彼氏が許すかわからへんけど。
と付け加えた途端、気の所為だろうか一気に空気が変わった
「彼氏…？」
帰ろうとしたコネシマは一度立ち止まり、俺を睨むように見た
「彼氏ってなんや。Aは1人ちゃうんか？」
雰囲気の変わりように少し怖気づく。
でも食いついてくれたことに変わりはないため、それに漬け込むようにAちゃんのことを話してしまった
「ロボロって名前の彼氏が……って、え！？ちょ！」
いきなりスマホを奪われ何かと思えばすぐに戻ってくる
返ってきたスマホに目を移せばコネシマと書かれたアカウントが一つ。
「友達になるって言ったよな？連絡先交換しといたで。」
「え、いやそれはありがたいんやけど急すぎひん？」
さっきまで頑なに頷いてくれなかったくせに。
「なんや俺らもう友達やん。なぁ？大先生。………ロボロのこともっと教えてや」
さっきとはうって変わって肩を組んできたコネシマ。離れようにも力が強すぎて動けないし、逃げるなという圧を感じる。
ロボロのことを教えればええの？
Aちゃんのことやないんか？？？？
「ロボロのことやんな？」
「当たり前やろ。」
え、お前ってそういう系？？？
と口に出したら失礼なため飲み込んだ。
厄介なやつと友達になってもうた…
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ウルフ・レト(プロフ) - 名無し77さん» 前半に女々しくしすぎちゃったので後半はカッコいいﾛﾛﾛさんを楽しんでもらいたくて…！二人の甘々な関係性がこれからどうなっていくのか楽しみにしててください！コメントありがとうございます！ (3月28日 20時) (
レス) @page15 id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
名無し77 - いやぁ〜…彼女に対して余裕そうなﾛﾛﾛさんが好きすぎて辛いです😢😢付き合ってからのお互い甘々な感じ大好きです！！これからも作品更新頑張ってください！！！応援しております！！ (3月27日 12時) (レス) @page14 id: ba9094052f (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 小豆さん» わあ…！ありがとうございます！！私もその場面書いてて楽しかったのでそう言ってもらえるとすごく嬉しいです笑！どうぞ最後まで楽しんでいってください！ (3月21日 15時) (レス) @page9 id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - めっちゃ遅くなりましたが続編おめでとうございます!癖に百発百中って感じです!正直rbrくんに首を絞められたのが一番興奮しました。これからも頑張って下さい!! (3月20日 19時) (レス) id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルフ・レト | 作成日時：2024年3月7日 14時
