ut side ページ15
。。。。。
「じゃあ俺用事あるから先帰るわ！」
「ん。またな」
放課後、といってもいつもの夕暮れではなく
まだ少し暑い真昼だ
春休みが間近だというのもあり今週から午前授業のためお昼に帰れるのは強い
バイトがあるというシャオロンと別れて一人でいつもの道を歩いていた。
別れ際に今日俺が泣いたことを心配混じりにイジってきたから笑い飛ばしてやったが正直つらい
諦めるしかないと思っているのにやっぱり諦めきれない
(……？……あれって…)
信号を渡り角をまがったところに見覚えのある男を見つける
金髪の赤と黒のシマシマ半袖を着た男
道に迷っているのか、人を探しているのか辺りをキョロキョロと見渡している様子だった。
カラオケで会った男だと認識するのに数秒もいらない。
カラオケでのことを思い出し腹がたったが
関わらない方が正解だと思った俺は踵をかえして今日は違う道で帰ることにする
「……おい、金髪野郎」
はずだった。
気づいたらそいつに声をかけていて、もう後戻りはできない。
確かコネシマ……ってAちゃん言っとったよな…。
(……名前、どっかで聞いた覚えあんねんけどな)
「……大先生…」
その男、コネシマは俺の方を振り返ると目を大きくさせて俺の名前を呟いた。
立ち止まるコネシマの傍により、目の前に液晶画面をおしつける
「これお前なん？」
それはあの幼少期に撮った写真だった。
あの日Aちゃんがコネシマと言った時、どうしてかこの写真が頭に浮かんだ
急に写真を見せるか躊躇ったが、こいつになら別にいいだろうという気持ちが勝ってしまった
俺と一緒に笑顔で写る男の子は、根拠はないが目の前の男に似ているような気もする。
「……ちゃうよ。」
コネシマはそう吐き捨てると、急ぎの用事でもあるのかどこかへ行こうとした
「は、これお前やろ！……コネシマ！！」
ここでこいつと別れたらきっとこの先会えないような気がする。
どこかへ行こうとするコネシマの肩を掴んで俺はあってるかも分からない名前を力強く叫んだ
なんでここまでこの男に執着しているのか分からない。
それでもこいつは俺のことを知ってる
カラオケの時が初対面だと思ってた。でも違かった
一方的に認知されとるのが癪にさわる
「……もっかい聞くわ。こいつお前やろ」
コネシマは何も言わずに頷いた。
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ウルフ・レト(プロフ) - 名無し77さん» 前半に女々しくしすぎちゃったので後半はカッコいいﾛﾛﾛさんを楽しんでもらいたくて…！二人の甘々な関係性がこれからどうなっていくのか楽しみにしててください！コメントありがとうございます！ (3月28日 20時) (
レス) @page15 id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
名無し77 - いやぁ〜…彼女に対して余裕そうなﾛﾛﾛさんが好きすぎて辛いです😢😢付き合ってからのお互い甘々な感じ大好きです！！これからも作品更新頑張ってください！！！応援しております！！ (3月27日 12時) (レス) @page14 id: ba9094052f (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 小豆さん» わあ…！ありがとうございます！！私もその場面書いてて楽しかったのでそう言ってもらえるとすごく嬉しいです笑！どうぞ最後まで楽しんでいってください！ (3月21日 15時) (レス) @page9 id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - めっちゃ遅くなりましたが続編おめでとうございます!癖に百発百中って感じです!正直rbrくんに首を絞められたのが一番興奮しました。これからも頑張って下さい!! (3月20日 19時) (レス) id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルフ・レト | 作成日時：2024年3月7日 14時
