頑張り屋さんに恋をした (ページ18)

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そんな遠くない

廊下の奥まで行ってみると一部屋だけ明かりがついていた

大きな音がしたのに慌てる声は聞こえない

ドアの小窓から中を覗くと

床に落ちたキーボードと

あの女の子が倒れていた

急いで中に入って

『どうした？！聞こえる？！』

部屋にあったストレッチ用のマットを敷いて

その上に寝かせようと抱き上げた

『軽っ、、』

僕が着てた上着を彼女にかけて

起きるのを待った

もちろん、他の先生たちにも連絡はした

でも僕が近くにいるなら

と、ここには来ないようだった

なんで来んと？外部の人間に任せちゃっていいと？！

この子は外されたからって、そんなの違うでしょ

とにかく起きるまでここにいよう

やっと見つけたんだし

と、思って残ったんだけど

さっきフレンチトースト食べて、めっちゃ走り回って

どんどん眠くなっていく

でも起きて横に僕がいたら女の子からしたら怖いよね

起きる、起きてやる、、と座っていても

いつの間にか船を漕いでいる

『、、、はぁ。部屋の隅ならいいかな』

と、ペットボトルを片手に1番遠い壁沿いに寄る

5分だけ

自分の体内時計を信じるしかない

持っていたペットボトルを枕代わりにして目を閉じた