6. ページ6
「ではでは皆さんグラスを持ってくださーい」
「「乾杯!!」」
コツンとグラスが重なる音が響く。
お店に到着すると、既に男性陣と他の女性陣は席についていて私と沙耶が一番最後だった様だ。
思ったより人数が多かったから逆に安心する。
会話は話す人たちに任せればいい。
早速席決めをすることになり、運良く隅の先に座ることが出来た。
…ん?私の前の席空いてる。
グラスやお皿は置いてあるから誰か遅れてくるのかな。
なんとなく前の席を見ていると、隣からフワッと柑橘系の香りがした。
目線を横にずらすとニコッと笑う男性と目が合った。
向井「初めまして!俺向井康二いいます」
宜しく!といきなり握手を求められ若干戸惑う。
『よ、宜しくお願いします』
おずおずと手を差し出すとぎゅっと思ったより強い力で握り返される。満足したのか手を離してまた笑顔を見せた。
向井「お名前聞いてもええですか?」
「おーい向井。今から自己紹介すんだから落ち着けよ」
幹事らしき男性が少し呆れた様に笑うと、どっと笑いが起こった。
沙耶と目が合う。何故かウインクしてぐっと指を立てている。
…面白がってるな。
幹事の一声でみんながワインが注がれたグラスを手に乾杯をして、食事会という名の合コンがスタートした。
1332人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。何回も読んで頂けるのはとても嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2022年9月25日 12時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - はじめまして。康二くんのお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。新作も楽しみにしています! (2022年9月25日 12時) (レス) @page7 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mamemiya | 作成日時:2022年9月24日 9時