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35. ページ35

若菜「あ、Aおかえりー。遅かったね」



教室に戻ると、私の前の席に座って紘君と話していた若菜。



目黒蓮もイヤホンをして音楽を聴いて自分の席に座っていた。




『ただいま』



若菜「… あれ、なんか顔色悪くない?大丈夫?」



『大丈夫大丈夫、ちょっと寝不足なだけ』




そう言って座ると、ほんとー?無理しないでよと言いながら紘君との会話に戻る若菜。



うまく誤魔化せたかな。



女子トイレでの会話があの後も止まる事は無くて完全に出るタイミングを失い、気づいたら昼休みが終わる時間だった。




ふぅ、と一息つくと横から感じる視線。




気になってそちらを向くと、イヤホンをしたまま目黒蓮がこちらを見ていた。




え、何?




何も言わないでじっと見てくるから、何?と口パクで聞くとイヤホンを外しだす。




目黒「…」




いや、外したなら何か喋ってよ。
見られても気まずいだけじゃないか。




その時、目黒蓮越しにさっき女子トイレで話していたであろう女子達と目が合う。



こちらを見て何やら話している。




思わずパッと目を逸らして机から授業の教材を取り出す。




目黒蓮も何も言わず、携帯をしまっているのが見えた。




あー、もう。
何で私がこんな気を遣わないといけないんだ。




久しぶりに感じる気まずい空気を振り払うように教科書に目を通す。







ガラガラ




渡辺「はい、きりーつ。
あ、授業の前に今から席替えするぞー。もうすぐ二学期だから、今のうちにやらないと忘れるからな」




″席替え”





ちらっと目黒蓮を見ると、いつも通り前を向いてぼーっとしていた。




ちょうど良いのか何なのか、このタイミングでの一声に前の私だったらめんどくさいプリント係から解放されて喜んでいたはずなのに。






何なんだろう、この胸のざわめきは。





この時の私はまだ自分の気持ちに気づいていなかった。

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設定タグ:SnowMan , 目黒蓮 , 向井康二   
作品ジャンル:恋愛
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。何回も読んで頂けるのはとても嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2022年9月25日 12時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - はじめまして。康二くんのお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。新作も楽しみにしています! (2022年9月25日 12時) (レス) @page7 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mamemiya | 作成日時:2022年9月24日 9時

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