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店から少し離れた通りにある小さな喫茶店。大通りから外れて静かで落ち着いた空間。
いつも利用しているから、マスターとももうすっかり顔馴染みだ。
マ「あれ、Aちゃん。今日はいつもと雰囲気違うね?」
似合ってるよ、と微笑むマスターは私が今まで会った中で誰よりも紳士で落ち着いた男性だ。
マスターと話したくて店に通っている様なものかもしれない。
『ふふ、ありがとマスター。いつものお願いします』
カウンターの隅のいつもの席。
バッグから携帯を取り出すと、メッセージが一件。
若菜:来週あたりAの店に紘と行くから宜しく!
昔からの幼馴染の若菜からだった。
紘、とは若菜の彼氏。今では婚約者だ。
この前結婚することが決まり、結婚指輪をオーダーしてくれることになった。
紘君とは学生時代から長く付き合ってたから、結婚が決まったと連絡を受けた時は本当に嬉しくて、その時のことを思い出してついつい頬が緩む。
マ「ふふ、何か良いことでもあった?幸せそうな笑顔だね」
見られてしまってた様だ。少し恥ずかしい。
A『幼馴染が今度結婚するんです。うちのジュエリーを結婚指輪にしてくれるみたいで、何か感慨深くて』
マ「ほぉーそれは素敵だね。ご友人にとっても最高のプレゼントだね」
A『ふふ、はい』
どんなデザインが良いかなと今から私も楽しみだ。
納得のいくものになったらいいな。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。何回も読んで頂けるのはとても嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2022年9月25日 12時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - はじめまして。康二くんのお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。新作も楽しみにしています! (2022年9月25日 12時) (レス) @page7 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mamemiya | 作成日時:2022年9月24日 9時