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それから目黒蓮はちょこちょこ休みながらも学校に来るようになった。
朝来て昼にはいなかったり、急に昼から来たりとマイペースな猫みたいだったけど、プリントを渡す回数も減ったしこちらとしては願ったりだった。
ただひとつまた違う悩みに直面することになる。
「目黒君超カッコ良くない?」
「話してみたいけどタイミング無いよね。彼女とかいるのかな?」
「ねぇ紘、目黒君の連絡先教えてよ」
紘「個人情報だから勝手には教えらんねぇなぁ〜。ほらここにイケメンいるだろ!」
教卓の所で集まっているクラスメイト。
その様子を遠目に若菜とお菓子を摘む。
若菜「…あいつはどこまでもアホなのね」
『良い加減付き合ってあげたら?』
若菜『無理。うるさくて頭痛くなるし」
そう言いながらも何か嬉しそうだけどね。
あえて言わないでおく。
目黒蓮が学校に来るようになってから、クラスだけでなく学年の女子が目黒蓮の話をしているのを行くとこ行くとこで耳にする。
一年の時にファンクラブがあったという噂はあながち嘘では無いのかもしれない。
別に勝手に人気でいれば良いけど、席が隣となると話は別だ。
ペアワークがあるから授業で話すだけなのに、唯一目黒と話をする女だからか、目黒がどんな人なのか違うクラスの子にまで聞かれるようになっていた。
いや、ほんとに知らないし
何ならあいつ話す時ほとんど目も合わさないし。
業務的な会話をしているだけだ。
だから聞かれても苦笑いするしかない。
若菜「Aも大変だね」
そんな私を見てただ面白そうに笑う若菜。
助ける気が無いのが若菜らしい。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。何回も読んで頂けるのはとても嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2022年9月25日 12時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - はじめまして。康二くんのお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。新作も楽しみにしています! (2022年9月25日 12時) (レス) @page7 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mamemiya | 作成日時:2022年9月24日 9時