夜空に浮かぶ星のように【Ren.M】

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渡辺「ほい、これ今日の分な」


『…はい』


渡辺「ふははっ毎度そんな嫌な顔すんなよ』



放課後の職員室。



担任の渡辺先生から今日も今日とて目黒蓮のプリントを受け取る。


来ないのに私が預かってて意味あるのだろうか。
そのうち席替えだってするだろうに。



『先生は心配じゃないんですか』


渡辺「ん？」



そのまま教材に目を向ける渡辺先生。



『目黒蓮の事。2年になってから一度も教室来てないじゃないですか』


渡辺「あー…まぁあいつはな、色々事情があるから。これから来れば出席日数は足りるしとりあえず様子見だな」



あっけらかんと言われて拍子抜けする。


担任がこんなんで大丈夫なの？



渡辺「心の声漏れてんぞ」


『あ、すみません』


渡辺「てか羽鳥こそ夜遊びはもう辞めたよな？一年の時の担任からダントツの睡眠魔だったって聞いてるぞ」


『いやいやそんな事してませんから』



深夜バイトがバレたかと思った。
一瞬ひやっとしたけど何とか冷静を装う。



渡辺「んじゃ俺この後職員会議だから。戻った戻った」



適当すぎるこの担任は年がそこまで変わらない。
クラスの女子がしょっぴーとか呼んでて人気あるみたいだけどどこがいいのやら。


手元にあるプリントを見てため息が出ながらもそのまま職員室を後にした。

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