❄︎ orange story.....from 年下男子とオフィスラブ？ ページ21
クリスマス当日。
無事に今日の外回りを終えてオフィスに戻ると、丁度帰宅の準備をしている同じ課のメンバー達。
『深澤君、お疲れ様。花井さんも』
深澤「おーお疲れ。遅くまでご苦労さん」
花井「雨宮さん！お疲れ様です」
キョロキョロと見渡すも、まだ彼は戻ってないみたいだった。
深澤「あれ、向井はまだ？」
『んーみたいだね』
残っている事務処理を終えようとパソコンの電源をつける。
花井「深澤先輩、雨宮先輩。お先に失礼します！」
深澤「おー、デート楽しんでこいよ」
花井「ふふ。ありがとうございます」
可愛らしい笑顔を見せてオフィスを後にした花井さん。
深澤「いやー、びっくりだよな。あの2人結婚するなんてさ」
『ほんと。結婚式楽しみだね』
今日の朝、花井さんから課のメンバーに渡された結婚式の招待状。
花井さんよりも顔を真っ赤にして照れていた岸君。
そんな2人の姿はとても微笑ましくて、朝からとても幸せな気持ちになった。
深澤「雨宮まだ残んの？」
『うん。この仕事終わらしてから帰りたいから』
深澤「…クリスマスだぞ？2人でどっか行かねえの？」
付き合ってから初めてのクリスマス。
私も向井君もどうしても外せない夜のアポがあったから、どう頑張っても終わるのは遅い時間。
だから会う約束はしていなかった。
そのかわり落ち着いてから年末一緒に過ごす予定だ。
『いいの。今日はもう遅いから』
…本当は。
ちょっとだけ寂しかった。
はじめてのクリスマス、ケーキ作ろうかななんて実は色々調べて一人張り切ってたし。
仕事だから仕方ないって思ってたけど。
今までならきっと何も思わなかった。
でも、彼と付き合うようになってから
気付かないうちにたくさん気持ちの変化が起きてたんだ。
深澤「…ま、お前ら2人の事だもんな。
あんまり無理すんなよ？」
そんな私の気持ちに気付いてるのか
お疲れ、と机の上にそっとチョコレートを置いて
オフィスを後にした深澤君。
私が好きな甘さ控えめのチョコレート。
さりげない彼の優しさが、こういう時は特に染みる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 847人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mamemiya(プロフ) - nagatakumikoさん» コメントありがとうございます✳︎そう言って頂けて嬉しいです。また新しい作品が出来ましたら宜しくお願いいたしますp(^_^)q (2022年12月30日 11時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 最後まで読みました。みんなの話感動しました。 (2022年12月30日 7時) (レス) @page37 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年12月25日 19時
