chocolate...2【黄】 (ページ46)

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sweet...93 ページ46

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【Hikaru side...】

照「え……3日後じゃん…」

ラ「え、岩本くん知らなかったの！？」

彼氏なのに彼女の誕生日知らないとか…

最低だよな。

てか、Aもなんで言ってくれなかったんだよ…

元「…ま、俺もよく知らないし
　言わなかった理由とか
　その辺は本人から聞いて。

　今日19時には店閉めれると思うから。」

元さんにそう言われ、
とりあえず俺たちは店を出ることにした。

ラ「Aさんともっとゆっくり
　話したかったなー。」

目「仕事中だししょうがないよ。
　岩本くん、また会わせてね。」

照「気が向いたらね。」

いろいろ考えることがありながら、

目黒とラウールとも少し話をして別れた。

誕生日どうするか、プレゼントは？
てかそもそも会えるのか？

なんて考えてるうちに
すぐに19時になって、店へと向う。

店に着くとブラインドが閉まってた。

中に入ると、元さんはいなくて
Aが待ってた。

照「A、お疲れ。
　勝手に会いに来てごめん。」

『ううん。
　私も会いたかったから…』

照「なら良かった。
　元さんは？」

『またこの後あるから
　夕飯の調達行ってくれてる。』

そうやって気を遣って、
席を外してくれたんだろうな。
感謝しかない。

照「そっか。忙しいのにほんとごめん。」

『…私もね、自分から会わないって
言ったくせに、
会いたくて会いたくて
我慢の限界だった。
から、ありがとう。』

そんな可愛い可愛いこと
言ってくれてるけど、

相変わらず俯いたまま
俺の顔を見ようとしないA。

Aに近づいて
前より少し荒れてる手を取り
両手でギュッと握る。

相変わらず小さくて可愛い。

『照、あんまり見ないで…
　ほんと私、今ひどい顔してるから…』

照「そんなことないって。」

『あるもん。
　照に幻滅されたくないの…
　照にだけは嫌われたくない。』

照「お願い。
　せっかく会えたんだから
　ちゃんと顔見せて。」

そう言うと、ずっと下向いてたAが
やっと俺の顔を見てくれた。

やっとちゃんと見えたAの顔は
確かに少しだけ疲れてるように見えたけど

可愛い可愛い俺のAには変わり無くて、
たまらず引き寄せて抱きしめた。

照「全然ひどくないし、
たとえどんなAでも
嫌いなったりしないよ。」

『照………
　ほんとはね、すごくすごく
　会いたかった…』