chocolate...2【黄】 (ページ35)

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お正月は照の実家に一緒に帰って、
岩本家のみなさんと
楽しい時間を過ごさせてもらった。

みんなでおせちを食べたり、
照と初詣にも行った。

1人じゃないお正月が数年ぶりだったから、
すごく楽しい時間を過ごさせてもらった。

本当に照には感謝しかない。

あっという間に連休も終わって

また私も照も忙しい日々に戻った。

SnowManの人気は鰻登りで
照はだんだん休みも少なくなっていたけど、

時間をみつけては会いにきてくれるし、
お互い泊まりに行き来して

照とのかけがえのない時間を
積み重ねていた。

１月もすぐに終わり、

２月突入ーーー

今日は照の家に泊まりに来てる。

『しばらく、会えないかも。』

「え？マジ？」

『うん。もう戦争が始まるから。』

「戦争って。笑
　まぁ1番の稼ぎどき、だもんな。」

そうチョコレート業界において
1番の大大大イベント。

バレンタインがやってくる。

『そうなの。
　今週から毎週、新作も出すつもりだし
　徹夜で試作やら仕込みしなくちゃ。』

「大変だなぁ。
　ま、あんま無理しすぎないように
　頑張って。」

『ありがと。』

「でも、たまにくらいは
　会えるっしょ？」

『んー、、、
　たぶん私、殺伐としちゃうから
　できれば会いたくないかも。』

照にイライラを当たりたくないし、

なにより自分のために使う時間がないから、

あんな悲惨な状態の自分、
見せたくないし。苦笑

「えー！！
　会いたくないって…ひどくない？」

って、出ました！

拗ね顔ひーくん！！

可愛い！可愛すぎる！！

でも、負けるな自分！！

『ーっ！！ごめんっ！
　でもほんとこの時期だけは許してほしい！』

「そっか…そうだよね…」

可愛すぎる拗ね顔して
私の腕をいじいじ触ってる照。

鼻血出そうなほど可愛い。←

『ごめんね。
　ちゃんと照の分、特別に張り切って
　チョコレート作るからね？』

「うん…分かった。
　我慢する。」

『ありがとー！！
　大好きだよ！照！！』

感謝の気持ちを込めてぎゅーってしようとしたら
そのまま抱え込まれて、運ばれる。

「会えない分、今からたっぷり
　補充しまーす。笑」

『え…またー！？』

そんなこんなで、

次の日、重い腰を抱えたまま
バレンタインへの戦い準備が始まった。

照に会えてないの、
私だったすごく辛いけど、頑張らなきゃね。