12話《諦め》 ページ16
〜ジュダルside〜
……知ってるか? A。
お前が「もん」を語尾につける時は大抵嘘ついてんだぜ?
ジュ「はぁ……紅明には勝てそうにねーな」
だから俺のこの気持ちはしまっておこう、永遠に。
そしてアイツのことを“姉”として好きになろう。
1人だった俺の面倒を見てくれたA。
ジュ「……失恋ってつれーな…」
お前が幸せになれるなら、俺はどうなってもいい…
こんなこと思うのはきっと……初めで最後なんだろうな。
ジュ「よーし! 桃でも食っか!」
俺は桃の木の元へと向かった。
〜貴方side〜
今、紅明の後ろに気配を消して隠れている。
紅明はきっと徹夜明けだ……わっ! っと驚すことにする。
ショボいって? 徹夜明けの紅明には凄い効果あるんだよ。
さて……早速実行!!
『………わぁっ!!!』
明「うわああああぁぁぁぁ!!!!??」
紅明は気絶した。……え? マジで?
凄すぎでしょ。
そういやここ廊下なんだよな……よし、放っとこう←
〜紅覇side〜
廊下を歩いているとなんと……
明兄が倒れていた。そう、倒れていた……!
覇「ちょ! 明兄大丈夫!?」
明「……うぅ……」
明兄の肩を揺さぶり、起こす。
明「紅覇……?」
覇「……なんで倒れてたの?」
明「確か……Aに驚かされて…ってA帰ってきてたんですね!」
……え、明兄大丈夫? なんか1人でぶつぶつ言ってるから余計怖いよ? ねぇ、明兄??
覇「ホント、明兄はAちゃんが大好きだねぇ」
明「なっ///////!!」
一気に頰を赤くする明兄……面白い。
でもね、僕だってAちゃんが大好きだったんだよ。
皆僕らに近寄らなかったのに、Aちゃんは近づいてきたんだ。
そして僕の手を取ってくれたんだよね……
“僕と君は今から友達だよ!”
そんなこと言いながらさ。その時から好きだったんだろうね、僕は。
だから、明兄が羨ましい。Aちゃんに好かれた明兄が。
だから、もう諦めようと思うんだよ。
いくら頑張っても明兄には勝てそうにないんだもん。
これからは“姉”としてAちゃんを好きになろうと思う。
覇「明兄……頑張ってよね」
明「……?」
Aちゃんを幸せにしなかったら僕が奪っちゃうんだから。
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Kapiくる(プロフ) - キロルさん» 神だなんて……! 私はただの人間ですよ! はい、ありがとうございます! 以後も更新頑張りますね! (2016年5月18日 15時) (レス) id: f29b69fec7 (このIDを非表示/違反報告)
キロル - コメント、失礼します!こーんな夢小説作れるなんて、貴方様は神なのですか!?((いや、神ですね!!更新は、自分のペースで頑張ってください♪ (2016年4月24日 21時) (レス) id: 2ac911ddfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kapiくる | 作成日時:2016年3月7日 22時