9話《その頃》 ページ12
〜紅炎side〜
「兄王様、いますか?」
扉の向こうから声がした。
炎「ああ」
そう返事すると珍しい……紅明が汗をかきながら入ってきた。走ってきたのか息が整ってない。
炎「何があった?」
明「A……知りません??」
……A、か。
炎「知らんな。何か用でもあったのか?」
明「い、いえ……た、ただ心配で…」
…紅明……お前……
炎「好きなのか?」
明「……え? ……は!?///////」
お、図星だな。知ってたが←
明「ち、違いますよ! 兄王様! 私はただ心配しているだけで……!!」
炎「隠すな、紅明。お前は分かりやすい」
会議でもAをずっと見てるし……今もこう心配しすぎている。
炎「もう紅覇やジュダルは知ってるぞ。なんならお前の部下も知ってるんじゃないか?」
明「……!!」
覇「明兄って本当、Aのこと好きだよねぇ」
いつ来たのか……紅覇がそう言う。
明「ち、違いますから!////」
おい、頰が紅いぞ! 弟よ。
覇「なら僕がとっちゃおっかな〜」
明「だ、ダメです! ……あっ!」
……なんて分かりやすいんだ!!!!←
覇「嘘だよぉ〜。ま、好きだけど」
明「……」
覇「でも僕の好きは姉的な感じだからねぇ〜。明兄頑張れ! 相談なら乗るよ!」
……俺もそれくらいならしてやらんことはない。
炎「素直になれ、紅明」
明「ですが……私、嫌われてると思うんですよ。Aがいる間はほぼ毎日……いたずらが…」
覇「……バカだね、明兄」
明「!」
紅明は紅覇の言葉に驚く。
覇「知ってる? 好きな人にはね……「いたずら」するんだよ?」
明「そう……なのですか?」
覇「うん、そう。だから頑張ってみてよ、明兄。僕は応援するからさ? ね?」
炎「俺も応援しているぞ」
明「……はい!」
紅明……頑張れよ。
明「ところで……そのAはどこへ?」
ジュ「シンドリア」
………………シンドリア!!!??←
明「また依頼ですか…ってか神官殿いつからいたのです!?」
ジュ「最初っから」
……気づかなかったな。
覇「ジュダル君、なんで分かるのぉ?」
ジュ「あいつのルフは他とは違う……何か特別なんだよ」
特別、か…もしかするとAは…本当に特別なのかもな。
明「……迎えに行ってきてください」
ジュ「……一ヶ月後な」
承諾するとジュダルはどこかへ消えた。そういやAが何でも屋する意味なんて……あるのか? なぜする?
やはり、あいつは……謎だらけだ。
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Kapiくる(プロフ) - キロルさん» 神だなんて……! 私はただの人間ですよ! はい、ありがとうございます! 以後も更新頑張りますね! (2016年5月18日 15時) (レス) id: f29b69fec7 (このIDを非表示/違反報告)
キロル - コメント、失礼します!こーんな夢小説作れるなんて、貴方様は神なのですか!?((いや、神ですね!!更新は、自分のペースで頑張ってください♪ (2016年4月24日 21時) (レス) id: 2ac911ddfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kapiくる | 作成日時:2016年3月7日 22時