嫉妬 〔 桂小太郎 〕 ページ22
.〔 桂side 〕
最近、真選組の動向より気がかりなことがある。
「 あ? ゆきの様子がおかしい? 」
『 あぁ。今朝も目も合わせずに出掛けてしまった 』
籍を入れて1年が経とうとしているこの頃、
俺の妻 ゆき殿の様子がおかしい。
なんというか..避けられている気さえする。
原因を探るべく、万事屋へと聞き込みに来た。
『 なにか知らんか銀時 』
青空をバックに社長椅子に座る銀時。
相も変わらず人をおちょくっているような顔を問いただす。
「 ンなもん知らねーよ 」
「 ヅラは根っからの人妻好きだとしか教えてねーよ 」
これが 、時が止まる、という瞬間か..。
『 な、な、なんだとぉおお!? 』
「 うっせーな!」
『 なんていらん情報を!!羨ましいのか?そんなに俺が羨ましいのか!?』
「 夫婦円満の為にテメーの性癖を教えてやったんだ ありがたく思えコラー!」
『 円満に繋がるか!そして俺は人妻好きではない!! 』
原因に辿り着けたと同時に
攻防戦のような声が続いた、
「 嘘ついてんじゃねーぞ!!未亡人ばっか狙ってたじゃねぇか!! 」
『 違う! 』
『 俺は俺の妻以外、なんの興味も湧かん! 』
その声が響いた時だった。
「 こ、たろう..さん..? 」
背後から届く声。
『 ゆき..殿 .. 』
振り向けば、目を丸くしたゆき殿と酢昆布をかじるリーダー。
「 なに騒いでるアル?ヅラ 」
「 ゆきの様子がおかしいって原因探りに来たんだとよ 」
口封じをと焦った俺を止めたのはゆき殿だった。
「 もう少しで来る結婚記念日に、小太郎さんの大好きなお蕎麦を内緒で作ろうと万事屋さんに協力してもらっていて.. 」
「 悟られないようにって行動してたら..貴方を心配させてしまったようですね.. 」
『 要らぬことをしたのは、どうやら俺の方だったな 』
嬉しいような申し訳ないような。
複雑な気持ちと
それが入り組んだ幸せを噛み締めていると
『 ッ!! 』
小さな体温に包まれる。
「 先程のお言葉 .. 私へのものと勘違いしても構いませんか.. ? 」
そんな照れた顔が愛しくて____.
『 勘違いなどではない。俺の妻は君で 』
『 俺が愛しているのも 君だ 』
君が好きだ__
- 嫉妬〔桂小太郎の場合〕END -
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いんぬもぬっこも好き - 銀さんの〈前世の恋〉感動……控えめに言って泣きました…作者さん大好き… (2022年9月3日 21時) (レス) @page26 id: 529ebb08c2 (このIDを非表示/違反報告)
Taku(プロフ) - ちょっと!ヅラ(ヅラじゃない、桂だ)ヅラよ!(ヅラじゃない、桂だ)ちょっと夢主ちゃんそこ変わって!300円あげるから!! (2020年4月29日 0時) (レス) id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきち(プロフ) - とりあえず大好きです。 (2019年8月16日 22時) (レス) id: 1d6534994e (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ - 新八の話しが見てみたいです。激甘?そんな感じでお願いします!これからも応援してます (2019年5月25日 20時) (レス) id: cd19b8b7b7 (このIDを非表示/違反報告)
山崎照葉(プロフ) - 山崎の嫉妬なんかどうかなぁ……((チラッ ……書いてほしいです!! (2019年4月15日 18時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:□白澤□ | 作成日時:2017年8月7日 13時