夜兎族最強の子が大正時代に行った件について

三十七話 ページ45

『話は分かった。……凛、この話を他に誰にしたんだ？』


凛｢まずは親に話した。でも、信じてくれなかった…逆に、二週間も行方知れずだったのに帰って来たから気味悪がられて……昨日の夜、家を出てった｣


『子供を捨てたのか？』


凛｢元々愛されてはなかったし、平気だよ｣



…んー……あ、そうだ



『………私の家は、かなり広いんだ』


凛｢？｣


『今も子供が一人住んでるが、もう一人くらい増えたところで変わらない』


凛｢ぇ、ぁ、え？｣


『……家に来ないか？』


凛｢……！？！？へっ、い、いいの！？｣



凄い食い付いてきたな…


まぁ、春も一人だと寂しいだろうし、しっかりしてるっぽいし…問題無さそうだな



『凛次第だぞ？』


凛｢い、行く！｣


『よし、そうと決まれば、明日迎えに来るよ。もしかしたら私は来れないかもしれないが…その時は、代わりの者を来させる』


凛｢分かった。荷物まとめとく｣


『あぁ。それじゃあ、仲間を待たせてるかもしれないから、戻るよ』


凛｢うん。またね、Aさん｣


『……』



返事はしない。私に、また(･･)があるか分からないからな。



全く……今も昔も、危険な身だな、私は


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宇｢……なるほどな。そっちも情報は集められたか｣


『その人間は、捕まえて話を聞きたい』


宇｢派手に同感だ。とにかくまずは、その山にいる鬼共を派手に殲滅しようぜ｣


『そうだな。お前の実力を見る良い機会だ。楽しみにしてるぞ、音柱』


宇｢こっちも、お前の力派手にみせてもらうぜ、豪柱｣


『……それじゃあ、行くか』

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