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二十九話 ページ35

二人が帰ったあと、屋敷内は私と春だけになった。まぁ二人しか住んでないから当然だが。


…それよりも、私には気になる事があった。



『…なぁ、春?』


春「何?A姉」


『さっき、二人に鬼殺隊について質問していたが、もしかして……



鬼殺隊に、入りたいのか?』


春「!!」



そう聞くと、春は分かりやすく驚いた。



春「……」コクッ


『……何でだ』


春「………私、A姉に助けられてから、A姉にお世話になってばかりだから……少しでも、その…A姉の、役に、立ちたくて…」



……あぁ、まったく、お前は…



『そんな事しなくても、大丈夫なんだぞ?』


春「私が大丈夫じゃないの!」


『…そうだな。それじゃあ、これからは家の事を手伝って貰おうかな?料理はまだ危ないけど、掃除とか』


春「!うん!!」



そう言うと、顔をこれでもかと輝かせる春。可愛い。



『じゃあ、今日はもう遅いから、早く休め』


春「うん。おやすみ、A姉」


『おやすみ、春』



春が部屋から出て行き、室内はまた静かになる。



『……役に立ちたい、か…』



春を見つけたのは、今年の春。つまり、半年前だ。


雨が降っている日に、一人で蹲っているところを保護した。


見つけた時の春はボロボロで、痣が少し目立っていた。親も周りに見当たらなかった。


……虐待、されていたのだろう。殴られたような跡があった。それも体中に。


ここに来て最初の頃は、私の事も凄く怖がっていて、あまり近寄らなかった。


それでも根気強く接し続けていたら、今のように心を少しは開いてくれた。


春はああ言っているが、私は他の子供があんな事になっていても、ここまでは世話をしない。


私が春を助けたのは、きっと……



『……きっと、自己満足のエゴだ』

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小石(プロフ) - 深月あかざさん» コメントありがとうございます!いや、自分でも中の人ネタは出していいものか悩んだのですが、個人的に聞いていて凄く気になっていたのでw (2020年1月3日 18時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 杉田さんのことを出してくるとは...ww流石ですね!!w (2020年1月3日 18時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - 皆さんあけましておめでとうございます!これからも亀更新でやっていきますが、暖かく見守っていてください!今年もよろしくお願いします! (2020年1月1日 0時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - みょんみょんさん» そうですそうです!分かる人がいたwあの話凄い面白くて好きなんですよねー! (2019年11月30日 14時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
みょんみょん - 二十七話のとこって、スタイリッシュチャーハンですよね? (2019年11月30日 11時) (レス) id: a2c93f41d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小石 | 作成日時:2019年9月21日 19時

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