こぼれ話 ページ7
グルッペンへの帰還報告が終わり、少年の名前も決まったところで次の問題が浮上した。
この煤けた刀身を、手入れしなければならないのである。
しかしここまで煤けてしまうと刀本来の輝きは取り戻せないのでは、と少年改めAに聞くと、「ご主人が手入れしてくれることに意味があるんです！」と力説されたのでそっと目を逸らしておいた。
俺はそこまで万能ではない。
しかしいつまでも煤けさせたままでは流石にかわいそうなので、Aを引き連れてひとらん探しに向かった。
「ご主人、ここは広いですね」
「あー、まぁ、軍基地やからな」
「屋内戦は得意ですよ！なんてったって短刀ですから」
「はは、期待しとるで」
にこにこと見上げてくるAの小さい頭を撫でくり撫でくり、とりあえずとひとらんの自室へ到着した。
軽くノックをして声を掛ける。
「ひとらん、おるか？」
しかし部屋の主は不在のようで、沈黙だけが返ってくる。
ここじゃないとすると次は、と踵を返したところで、廊下の向こうから歩いてくるコネシマと目が合ってしまった。
面倒臭くなるぞとまたも方向転換しようとしたが、残念ながら間に合わず。
「トントーン！なんやそいつ、ちっこいのぅ！！」
呆気なくコネシマに捕まってしまった。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
