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脳内を駆け巡ったのは、軍基地の屋上でトントンと敵が交戦している映像。
見覚えのある景色は、恐らく北側の屋上だろう。
幹部を狙っての犯行であると仮定しても、合点がいく。
一刻も早く、ご主人の元へ向かわなければ。
ただその一心で、流れ出る血も構わずに走った。
真正面から行けば、敵に警戒心を与えご主人に害が及ぶかもしれない。そう思ったAは適当な窓から身を乗り出し、窓枠に足を掛けると元々の身軽さを活かして排水用のパイプを伝って屋上へと急ぐ。
手を掛けて登った屋上では、未だトントンと侵入者が激しい剣戟を響かせていた。
一歩も譲らぬ戦いに、如何にこの侵入者が手練れなのかを物語っている。
「あぁ、うちの援軍が来てもうたなぁ」
「…あんなにボロボロでは使い物にならないだろう」
「せやから、あっこで動かずに『待て』が出来ればええんやけ、どっ！」
大きく振り下ろした粛清剣は、敵を捕らえることなく地面に傷をつける。
引き際に、侵入者のダガーナイフがトントンの頬を裂いた。
「…ほんま、ちょこまかと鬱陶しいな」
大きく飛び退いた侵入者に合わせ、トントンも軽いステップで後ろへ退がり、頬を伝う血をぐいと拭う。。
両者距離を置き、戦いは振り出しに戻った。
Aはトントンの頬の傷に一瞬目を遣り、盛大に眉を潜めるとトントンの斜め後ろに控える。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
