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しゃがんでいた勢いのまま、倒れ伏そうとしている相手に組み付く。
尚も抵抗する両掌をまとめて、短刀を突き刺すことで床に縫い付けた。
「っぐぁ…が…！！」
「っは、逃しませんよ…！」
時間にして数分。
静かになった辺りに、痛みを耐える男の息遣いと、Aの呼吸音だけが響いていた。
そこへ、シャベルを担いだシャオロンが現れる。
「A！無事か！？」
「シャオロン、殿」
「またお前派手にやったなぁ。そいつはもう動けんから、取り敢えず止血せぇ」
縫い付けたままの短刀から手を離し、弾丸が貫通した太腿を強く押さえる。
止血帯を手渡したシャオロンは現状を報告すべく、インカムを操作した。
「あー、こちらシャオロン。怪我しとるけど、Aは取り敢えず無事や」
『ほんま…！ほんま無茶しよってからに…！
A！あとで説教やからな！』
「まぁまぁ、お手柄やん？程々にしたってや」
『ほんで、敵はどうなったんや』
「一人は頭打ったんか昏倒しとる。もう一人はAが刀で床に縫い付けとるわ」
なかなかスプラッタやで、とけらけら笑いながら言うシャオロンの報告にロボロは違和感を覚えた。
事前報告によると、観光客は三人。
今報告を受けたのは二人。
では、最後の一人はどこへ？
その疑問は、トントンからの通信で明らかとなる。
『こちらトントン、残りの観光客と対峙中』
ロボロ、シャオロン、Aのインカムにトントンの声だけが残った。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
