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「僕にも何か、出来ることはないんでしょうか…」
「いうて書類はなぁ、トントンが目ぇ通してサインせなあかんし」
「逆にAは何なら出来るん？」
「最近はエーミール殿にいろいろとご指導頂いていて、練習として少しばかり机仕事を手伝わせていただきました！」
「え、ひとらんの畑手伝ったりゾムと手合わせしとるんは知っとったけど、そんなことまでしとったんか」
「思ったよりいろんなことやっとんなぁ。
トントンの側にずっと居らんでええんか」
「ご主人とは手入れして頂いた時に霊力の繋がりが出来たようで、ご主人の危険は察知できるようです！
先日小石に躓かれたときは、その情景が直接頭に流れ込んできました」
「はー、便利なもんやなぁ」
トントンが小石に躓く姿など到底想像できないが、Aが言うからにはそういうことがあったのだろう。
それにしてもAはAなりにしっかりと見聞を広めているようで、これならばトントンの手伝いなど朝飯前ではないかと鬱は思った。
それはコネシマも同様で、さっそくAに提案をしている。
「そこまで出来るんやったらトントンに直接手伝いたいって言うたらええやん」
「ご主人は…ご主人は、ご自分の役目にとても誇りを持っていらっしゃるように見えます。
それを僕なんかが介入していいのでしょうか…」
悩める子犬は、悩みすぎて空回りしているようだ。
確かにトントンは自身の仕事に誇りを持っているだろう。
実際何でもかんでも自分で熟してしまうし、無能には厳しい。
しかし、努力やそれに伴う成果に関しては相応に評価もするのだ。
「よっしゃ、いっちょトントンに直談判やな」
「今からですか？」
「善は急げ言うやろ」
吸っていた煙草を揉み消した二人は、Aを引き連れてトントンの執務室へと向かった。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
