【名探偵コナン】自宅にカチコミされるとか聞いてない【ギャグ/赤井秀一】

#479 ページ3

『あっ、Aちゃん達いいタイミング！！ちょっと新……コナンちゃん手伝ったげて〜！！』
「(何コレ？？)」
　

　こちら現場は工藤邸──厳密に言うと玄関。


「んじゃ俺は廊下とリビングのチェック行きますね〜！」
「お兄さんありがとう、お願い！」
「エェ……？(IQ低下)」


　後藤さんは平然と上がり込んだかと思うと「シン・コナン？君の方はAちゃんに任せた！！」とリビングに消えて行った。その怪獣みたいな誤表記何？

　目の前には脚立の上でつま先立ちという危なっかしいコナンくんが。言われたままフラフラと歩み寄ると、脚立の上から“何故か”小型カメラを差し出される。


「意味ねーと思うけど一応バレないように付けといてくれ」
「……まさかとは思うけど、私がさっきつけられてたのも関係ある？」
「ああ。そのまさか──バレちまったんだよ、俺達の計画が」
「ガッデムッ！！」
　

　誤魔化す事もなく、真っ直ぐ返ってきた答えに思わず頭を抱えた。とうっとう恐れていた事態がやって来たって事でしょ！？積みじゃん！！


「つかワンチャンは！？」
「なかった！！」
「バカヤロウがよッッ！！」
　
(※ワンチャン…「ゼロさんが公安説あるからバレても何とかなるかもしれん」という淡い期待のこと。なかった。)


「バレちまったのは昨日の夜。奴が何か仕掛けてくるなら、決行は間違いなく今夜……実際オメーは公安に監視されてたみてーだしな」
「ちょっと待ってもしや……乗り込んでくんの？？ゼロさんが？？今日？？」
「当たり！」
「ヒィ〜ッッッ！！！」


　じゃさっきの尾行が公安の方々！？もしかして私、日本警察敵に回してる？この状況からでも入れる保険ってありません？？


「あ、そういえばさっき有希子さんの声が聞こえた気がしたんだけど流石に幻聴──」
『こっちよこっち！』


　カメラを取り付け脚立からストンと降り立つと、背後には「Aちゃ〜んっ♡‬」と手を振る有希子さんが“映って”いた。
　

「有希子さん！？何でタブレット越し！？」
「あー……助っ人その１」
『コラッ新ちゃん、自分の母親つかまえてその言い草は何よ！』


　目の前のリモート親子ゲンカは置いといて……(ツッコミ放棄)その１って事は他にもいんのかな。後藤さんとか？


「その流れで行くと、その２は私かな？」
「え」


　聞き覚えのない大人びた声。
　振り返ると変装済みの秀さんに加えてもう一人、男の人がニッコリと微笑んでいた。


(初めまして。家主の工藤優作です)
(エ……エッ！？あの！？)

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2023/06/11

気づいたら時間飛んでやがる

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