梵天に仕えるメイドは生理中らしい。【灰谷蘭】

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うがいをして席に戻るとイケメンさんが待っている。


「行こっか。」


『は、はい』


お仕置きされちゃう…

怖い！！


『お仕置きって何するんですか…？』


「色々。」


イケメンさんが、真顔で答える。

真顔で言われても…

停めてある車に乗る。


「はい、目隠し」


イケメンさんは目隠しをしてくれるようです。


………ん？

イケメンさんのスーツの中に見える刺青。

見たことある。











『らん、さん？』


「…は？」


「お前、苗字は？」




チャットでは下の名前で表記されていたから聞いてるんだ

もしこの人が

高校時代に嫌われた人なら




『なか、そねです。』

上手く言葉が発せない。


「やっぱり？」


『蘭さんですか?』


「灰谷蘭。覚えてたの？」


『…！』


やっぱり


蘭さんだ


目の前にいるのは


蘭さんだ。


ずっと伝えられなかった一言


今から言う。


『だいすき蘭さん！！』


「俺の方が大好きだし」


ぎゅうっと抱きしめられる。

暖かい。


なぜか分かんない涙が

頬を伝う。


「泣いてんの？」


『ら゛ん゛さん゛…！』


「泣くのやめて。


笑顔のAの方が好き。」


Aって何年ぶりに言われたんだろう。


『大好き！』


蘭さんを強く抱きしめる。

離さない。

ずっと。


「…愛してる」


蘭さんも強く抱きしめてくれる。


「これからいっぱいラブラブしよ？」


『する！』


答えは

これしかない。


奇跡みたいな話。

大好き蘭さん。

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