梵天に仕えるメイドは生理中らしい。【灰谷蘭】

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『け、怪我？』


「返り血だって」


返り血？

人、殴ったの？



『洗わないと』


蘭さんからスーツを脱がせる。

血がべっとり。

でも「ただ量産する仕事」で

返り血ってどうゆう事？


冷静にならないと


『蘭さん、なんで血がついてるの？』


「Aには関係ねぇ」


蘭さんはお風呂へ向かう。


『え、ちょっ』


ドアが閉まって、蘭さんの姿は見えなくなる。


『………』

静かに脱衣所ドアを開けると、シャワーの音が聞こえる。

蘭さんの服が洗濯機に放り込まれている。

スーツの血は、赤黒くて見てるだけでも嫌。

早く洗おう。

洗ったら、蘭さんに理由を聞く。



スーツの上下に付いた血。

ウ〇マロでも落とせない。

多分。

こすってみると、少しは落ちた。

でも、ちょっとだけ。

どうしよう

蘭さんの服の血がついたまま

出勤させるわけにはいかない。


強めにこする。

蘭さんのスーツの血を

早く落とさないと。


それだけが頭の中でぐるぐるする。



ガラッ＿＿＿


『蘭さんなんか着て！！』


何も着ずに出て来た蘭さんに

タオルを投げる。


「A〜っ」


蘭さんが抱き着いてくる。


『やめて！

早くタオル巻いてよ！』


「巻いて？」


『やだ！』

蘭さんから目を逸らす。


蘭さんに聞きたい事があるのに。



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掛け持ちしようと思ってるんで
亀更新になります
すみません…。

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