梵天に仕えるメイドは生理中らしい。【灰谷蘭】

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暫く掃除を続ける。

昼食の時間じゃない。

でもお腹空いた…。

どうしよう、何か食べよ……

でもコンビニまで行くのは面倒。

家にある「なにか」で済まさなければ。

冷蔵庫に入ってた…？

おいしそうなモノ。



冷蔵庫を開ける。

でも特に無し。

ショック…


とっさに目に着いた海苔を食べる。

…ご飯が欲しい。


スマホが鳴る。

例の「Aの結婚相手」さん。


Aの結婚相手寂しくない?」


寂しくは…ない。

と、信じたいけど。


A寂しくないよ〜


数秒で、

既読。

こうゆう所は蘭さんの良い所。


でもたまにやりすぎちゃうのが

蘭さんの悪い所。

そんな事を考えていたら、口の中の海苔はしなしなになる。


スマホの「ゲームアプリ」を開く。

普段、ゲームはしないけど

不意にしたくなった。

レベルは上がらない。

下手だから。

頑張ってるけどね…。


「にゃ」


座っていた私の膝に、クロちゃんが座る。


『お腹空いた？』


クロちゃんは無視して、私のストッキングをカリカリする。


『破けちゃう！』


そう言った時にはもう遅い。

時すでに遅しってやつだね…

ストッキングはビリッビリに破けている。


『はぁ…』


運悪くストッキングはこれ以外に持ってない。

最悪。


『だめでしょクロちゃん…』


生足で仕事してたら……


蘭さんに絶対になんか言われる。

ホント、落ち込む。

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