梵天に仕えるメイドは生理中らしい。【灰谷蘭】

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布団に入ってから数十分。

スマホに通知が来る。


Aの結婚相手今から行く


誰？

そもそも結婚してないし

それにスマホに入れてる連絡先は

親戚・友達だけ。

こわ…


もう寝よ。

幽霊とか出たら困るし。

布団を頭から被って

すぐ眠りに就こう。


としたけど…

ちょっと怖い。





ピンポーン…



ひぃぃぃぃぃぃ

出たぁぁぁ…

早く寝ないと！！



「おーい」

？

聞こえたのは明らか蘭さんの声。

玄関に行って、ドアノブに触れた時


パジャマ＆無造作ヘアに気づいた。

やばい、これは。

なぜか玄関にあったヘアゴムで髪を一つにまとめる。


『ちょっと待って！』

あとパジャマ…

は、いいか。

どーせ今から寝るんだもんね…

でも蘭さんが…


「早く〜」

あぁぁっ、

どうしよう！

もういいや！

なんか着てるだけマシ！


ガチャ

「今から寝るとこ？」


『そうだよ！』


「何キレてんの？」


いきなりでびっくりしたし

Aの結婚相手とかふざけるし！


『蘭さんなんで来たの？』


「Aに会いたかったから」


『はぁ…』


これが毎日続くんでしょうか。


『入るの？』


「玄関で寝させんの？」


『え、寝る…？』


一緒に寝る、と？

やだ、一生


「一緒に寝たいの」

『は？』


イケメンと寝れるチャンス…

そんなチャンス滅多に無い…。


『なんにもしないでね』

「A警戒心とかねぇの？」


蘭さんから誘ってきたくせに。



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なぜヘアゴムが玄関にあるのか

それのツッコミは無しでお願いします。

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