後悔した３４ ページ38
あなたside
ぽたぽたと落ちてくるのは
確かに、涙だった。
紛れもない、薬研藤四郎の涙。
あ「や、げん...泣くなよ」
苦しそうに涙を流す姿が
俺の胸をぎゅっと締め付けた。
生暖かい涙が、俺の頬に伝って
落ちていく。
薬「お願いだ..
自分を、卑下しないでくれ
俺っちを、惑わせないでくれ...っ！」
止まることを知らないのか。
顔を赤くしながら
大粒の涙を零す薬研に
俺はどうしたらいいのか、全く分からなかった。
あ「薬研..」
行き場のない手が、空中でただ
さ迷っていた。
あ「うん、ごめん...ごめんな、薬研」
こんな俺でごめん。
薬研を苦しめる最低な人間でごめん。
聞き分けの悪い審神者で、ごめん。
あ「でも、俺は...結局は
"そういう人間"なんだよ。」
自分を卑下して、否定して、陥れて
悲しくなって、寂しくなって、切なくなって
どうにかなりそうになりながら
馬鹿みたいに愛情に縋って、固執してしか
生きていけない
屑みたいな、
あ「俺は、薬研が思い描く人間とか...審神者なんかじゃないんだよ。
俺は、醜くて
往生際がわるくて、身勝手で、我儘で
生きてる価値がない人間なんだ。
それが、『俺』なんだよ。」
薬研の話も聞かずに
自分のことばっか一方的に話して
突き放して、苦しませて
そして挙句の果てに、泣かせた。
本当に、どうしょうもない人間だと
自分でもそう思った。
あ「母さんも、父さんも、周りの奴らも
そして＿＿＿＿刀剣男士も、
.
最後は俺を要らない存在だって
切り離せるんだよ、
凄く凄く単純に。簡単に____＿＿＿＿」
それは
俺がこんな人間だから。
俺が、要らなくなったから。
俺に、愛想尽かしたから。
(初めから、愛されてなかったのかもしれない)
あ「卑下なんて言ってくれてありがとう。
そう言ってくれるってことは
少なからず俺が善い様に、薬研に見られてたって事だよな。
でも、ごめん。
これだけは、卑下とか、悲観とかそういうのじゃない。そんな甘ったるいのじゃない。
想像上のことじゃない。
これは、これだけは、事実なんだ。
紛れもない、事実。」
何故だろう。
この時だけは、全然悲しくなかった。
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みりん←(プロフ) - ひまわりさん» そんなっ、そんなことないですッ!!文才は自他ともに認めるミジンコレベルなんで！！！そんなに褒めていただけるなんて...嬉しすぎます(泣)本当にありがとうございます！もう滅茶苦茶頑張ります!!!! (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - 文才の塊ですか!？一つ一つの情景がその都度頭に浮かんできて本当にすごいです！！素晴らしすぎてスクロールするたびにぞくぞくするくらいほんと好きです！応援しています！頑張ってください！ (2019年7月26日 2時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！夢主くんが幸せになれるように頑張りますねっ！！ (2018年2月6日 23時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - めっちゃ泣きました！夢主君も幸せになって欲しいです… (2018年2月5日 21時) (レス) id: 426404e208 (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - love龍さん» ありがとうございます、そう言っていただけてとても嬉しいです！ティッシュ１０箱献上致しますね...((はい！後編でも頑張ります！ (2017年12月28日 10時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん←
| 作成日時：2017年7月21日 20時
