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・
『テヒ…』
近くにあったテヒョンさんの顔が更に近付いたと思いきや
突然、柔らかい何かに唇を塞がれる
初めてではない、懐しくて柔らかい感覚。
ショート寸前の私の事なんてお構いなしに
生暖かいものが、唇の間をこじ開けて入ってくる
横目でジミンさん達を見ると、目を見開いて唖然としていた。
羞恥心で死にたい。
頑張って酸素を取り入れようとしたが、それさえも許してくれない激しいキスに膝の力が抜けてしまう
・
意識が朦朧とし始め
強くテヒョンさんの胸を叩くと
「はぁ、っ…」と低い吐息を混じらせて、ようやく解放してくれた
「ゆんぎひょん、Aに手出さないで」
「…あ、あぁ」
後ろでユンギさんの戸惑った声が聞こえるが
恥ずかしくてユンギさんの方を向けない。
好きな人にこんな姿を見られるなんて
テヒョンさんは私の手を引っ張って外に連れ出した。
・
「A、歩ける？」
何事もなかったかのように
腰の抜けた私の肩を支えるテヒョンさん。
ゆっくりと帰り道の方へと連れて行かれる
「ねぇ、一つだけ聞いていい？」
『…』
正直今は一人にしてほしい
でもどっち道同じにマンションだから意味がないだろうけど。
テヒョンさんはそのまま話を進めた
「何で、ユンギヒョンの前であんな顔…真っ赤にするの」
『………』
「…好きな人って、」
その言葉でテヒョンさんの足が止まった。
私は軽く彼の胸を突き飛ばすと背中を向けて袖で目を擦る
ただ、突然目尻の奥が熱くなるのに耐え切れなかっただけ
「A…ごめん。でも、ユンギヒョンは」
『いいよ、もう』
「え…」
私は彼に背中を向けたまま、早歩きで家に向かった
後ろからは静かな足音が遅れて聞こえる。
気まずい空気が２人の間に流れる
私はただ、あのマンションを目指していた
・
・
部屋の前まで来た時、横から大きな手が手首を掴む。
『…何ですか、一人にしてください』
「A、話がある」
テヒョンさんの真剣な目を見て、ぐっと息を飲み込んだ
彼は何も言わずにポケットから鍵を取り出すと
器用に彼の部屋の扉を開けた。
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狐(プロフ) - タピオカさん» アイディアありがとうございます！最近作成しようか迷っていた所でした…。時間があれば是非！ありがとうございます！ (2018年3月2日 23時) (
レス) id: 0ded4c7b3a (このIDを非表示/違反報告)
v love - 現実になったらいいのに笑 (2018年2月18日 1時) (レス) id: a9472cffab (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみ待っております^^ (2018年2月15日 11時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
R - 更新待ってました！！(>_<)これからも頑張ってください！応援してます！！ (2018年1月27日 1時) (レス) id: ba2a671ee4 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - やばぱり最高！！！！！ (2017年11月26日 22時) (レス) id: 9a28dc2523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ | 作成日時：2017年8月23日 21時
