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飛んで火に入る ページ3
｢第一さあ、熱くないの？そんな中にいてさ。よく動き回れるね、尊敬するよ｣
既に自意識は危ういのだろう。聞こえてはいるのだろうが、奇声を発するだけでうんともすんとも言わない。
その時だった。
珍しい虹彩をした消防官が
｢焔ビト発見！鎮魂開始！｣
一人の掛け声によって動き出す消防官達。
その中で一人、じっと此方を見つめてくる者がいた。
｢……おい、そこの砂利。あの炎はお前のものか？｣
｢……………さあ、ね｣
｢…虹彩が光っておいて尚そんな事を口走るとは。何者だ、お前は｣
｢……自分から名乗るのが礼儀じゃないですか？第5の消防官さん？｣
挑発するようにわざと目を細めていえば上手く乗ってくれた。舌打ちをして青筋を立てている。
｢何か用なら、どうぞ｣
｢……青い炎は、どうやって？｣
｢……別に、なにも。生まれつきですよ｣
｢…隠す気はないのか？｣
｢………隠そうが隠さまいが、勝手でしょう｣
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作者名：にしき | 作成日時：2021年7月12日 16時
