SPARC

誘拐犯？（y） ページ41

愛しの恋人から

拾い猫の報告を受けた

その直ぐ後に
ニカから電話が入る

【もしもし？！ワッター？ミツが乗った車だけどね！メタリックブルーの……】

〔うん。わかった。ニカ……………取りあえず俺の家に向かってくれない？みんなで………俺も千賀と行くから〕

【ワッターの家？何で？！】

〔う〜ん。ちょっと考えがあるから。じゃあ！頼んだよ！〕

キョトンとする千賀の顔の
間抜けで可愛いこと……

〔行こうか？〕

ただ頷く
千賀の頭を撫でた……


会計を済ませ
タクシーを呼んで
千賀と乗り込めば

〈ねぇ！一体どうしたの？何でワッターの家にいくの？ミツがワッターの家にいるってこと？何で？〉

途端に矢継ぎ早だ……

〈さっきの電話…誰から？ねぇ！誰から？！〉

〔千賀………まるで嫉妬深い恋人みたいだぞ？〕

〈ふへ？………〉


変な声だしてから


〈そうやって直ぐからかう！もう！横尾渉のバカ！！！〉


俺が
からかって
ちょっぴり拗ねた時の千賀は
何故か………俺のこと
フルネームで呼ぶんだよな……クックッ
肩を震わせて笑うと

〈本当にムカつく！横尾渉！〉


ほーら！
なんだか可笑しくて仕方無い………






ズルイかもしれないけど
正直安心した

俺の恋人のワガママで
"渉を見張ってて！本人自覚なしの年上のキラーだから…いつ…空き楽屋に引っ張り込まれて悪戯されるかわからない！！！"なんて

太輔に頼んだりするから

俺は自分の身ぐらい守れるって言ってんのに………

友情に熱い親友の
大切にしている(？)ひとを
傷つけた上に
とんでもない事に成っていたら…

そんな不安で
ほんとは居たたまれなかった

だから
ホントにホッとして
自然に頬が緩んでしまっていた

俺は知っている
ミツが無事だってこと………

しかも最近アイツ……
車買い替えたんだ

メタリックブルーの………







自分の部屋に………明かりが見える………

移り香………（k）→←お願いだから……（k）

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