SPARC

甘やかされ…（k） ページ14

日に日に積もる恋心

胸の奥のシュワシュワが
まさか
そんなものだったなんて……
自分でもビックリした

有り得ないことだと
必死に隠して来たのに

それを
アイツが
あんなこと……


なぜ？


アイツが
興味本意でそういうこと
するようなヤツなのか？

それとも

その……

アイツも

もしかしたら……


しばらく
一人でモヤモヤする日々を送りながら
過ごしたけれど

答えが出るわけがない

考えても考えても
グルグル回る思考は
終わりのない螺旋階段を登るようで
苦しさだけを残してくから……



最近
楽屋で過ごすと
ニカか健永がそばにいることが
多くなってきた

あれ以来
なんか心配されてんだろうな…

ありがと。


最近では
俺の恋心が見せた
夢現の幻だったんじゃないかって

そんなんで
混乱して泣いたんだったら
恥ずかしいなって
思って……


だって

藤ヶ谷は
その後も
全然変わらないし

むしろ
ログにわたたい日記なんて
書いちゃうくらい

横尾さんとラブラブじゃん


潤んできた瞳を
隠したくて

派手に大きなアクビしながら
伸びをした

「何かねむくなっちゃったぁ！ねぇ時間になったら起こして？」


【うん！わかった！でも、寝起き悪いの勘弁してね？！怖いから！】

「わかった！じゃ！もし怒ったら夕飯おごってやる！」

【やった！じゃ寝起き悪くても良いよ！】

「お前なぁ……ふふ。まっいいわ！頼んだぞ？」

【了解(^o^ゞ】

頭を撫でたら
にへっ……て笑って

【みつ。大好きだよ。】
だって！

あはは！可愛いーなぁ
ニカみたいな子を好きになれば
きっと毎日
楽しくて
幸せなんだろうな……
なんて思った


【マジでみつ！だぁいすき！】
って
ほっぺにチュウされた！！！
〈ああ"！！！ニカずるいぃ！！！〉
反対のほっぺに健永がチュウ！！！

「オイコラ！お前らなぁ！…寝れねーだろっ？！」


ガシャン！！！

『……あ。わりぃ……。』


大きな音を立てて
割れたのは

コーヒーが入ってたはずの
白いカップ

藤ヶ谷が手滑らせて
落としてしまったらしい


ガヤ大丈夫ぅ？
なんて
メンバーが
のんきに心配してるなか


慌てた俺は
「藤ヶ谷！！！コーヒーかかってない？！火傷してない？！大丈夫か？！！」
ニカ千を突き飛ばして
駆け寄っていた

『クスッ……余り入って無かったし…かかってもいないから大丈夫だよ』

何気ない仕草で

藤ヶ谷は俺の頬を
指先でなぞった

弾かれたように
藤ヶ谷を凝視した

真っ直ぐ視線が重なる……

混乱(k)→←誤魔化さないで！（k）

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