【w.r.w.r.d!】どうやら彼の愛は重そうです

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さっきまで話をしてた筈だが……
もしかしなくてもこの人…瞬間移動使えるの？え？


スっと手が伸ばされ、赤いリボンとヘアピンが私の頭に添えられる





「………なんでも似合うなぁ」
『あ、ありがとう…ございま「でも」うわっ……！？』





トンっと肩を押され壁に追い詰められる

背中は壁に付き、逃げ道が確実に消えた
彼の目はみんなといる時とは違う




私に向けられる目は、何処か闇を感じさせる







「Aちゃん」


「……Aちゃんは…誰にも渡さへんし、何処にも行かせる気はないから」








スルリと髪を撫でた彼は流れるように首元を確認し始めた


『待って』そう言おうとしたが、もう遅い




鬱さんがそれを見つけて
「…あーあ、ゾムなんかに近づくからやで？」
と笑い顔を近づけた



首に落とされる唇に体が跳ねる
押し返そうと思ったが、力が出なくて


ぢゅ……と今までに聞いたことの無い音に頭が真っ白になり
『っ……い、たいです…』
と声を出す


震える手で軽く彼の肩を押すがビクともしなくて
小さな反抗をする私が気に食わないのか

泣きそうになる私に鬱さんはすぐに持っていたリボン達を机に置き、私の手首を掴んだ

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