【w.r.w.r.d!】どうやら彼の愛は重そうです

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混乱しているエーミールさんは何やらチーノさんに話を聞こうとしていて

それを止めたい、誤解を招くな
あとショッピさんが近づいてくるのでそれも避けたい


そして何より鬱さんが私の前にいるせいで動くことが出来なくて



ここは廊下
この間よりも確実に人が通っている
周りの視線も気になるしどうやってこの場を気に抜けようか





「Aと遊ばせて下さいよ」
「勝手に呼び捨てしないで下さい〜！！！ダメに決まっとるやろ！！！」
「だから〜ロボロさんとゾムさんとー」
「ってことは……」



『……』





彼らは私から視線を離しギャーギャーと言い合いをしている
ふと窓を見れば夕日が沈んでいて
私は生きを潜めて煩い4人の横を通り過ぎその場を去った





いや本当に誰も気づかないんかい




1人で歩きながら自室へ
静かに扉を閉めてから、自分の机の上にみんなから貰ってしまった物を広げる




パーソナルカラーというものがあるのだろうか

トントンさんは赤
グルッペンさんは黒…灰色か？
シャオロンさんは黄色
鬱さんは藍色



この短期間で随分と気にいられてしまったのでは……
なんて自意識過剰だうか

そんな事よりもメイドさん達に知られたら最悪だ





『…グルッペンさんのは付けっぱでも何も言われないだろうけども…』





視線の先にあるのはシャオロンさんとトントンさんからの贈り物


…鬱さんは許してくれるだろうか






「……それ、誰から？」






ぞわりと背筋が凍る

驚いて振り返れば私の背後にいたのは鬱さんで
彼は一歩私に近づき、首を傾げた

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