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「Aちゃん!!」
『っ、え……?』
目の前に写ったのは鬱さんの慌てた顔
綺麗な藍色の目だ
キラキラしているその目を見て我に返る
心臓の動きが早く感じ
目からは涙が流れていて何故流れたのか、私にはわからない
「ごめん、変なこと思い出させた?……どこか痛い?大丈夫?」
『……私、何か忘れてて』
「………無理に思い出すもんやないで」
『でも』
優しく私の頭を撫でた鬱さんの顔は泣きそうで
それを見て言葉が詰まった
確かにあの時、手を掴まれたんだ
俯く私を見た鬱さんは「Aちゃん」と名前を呼び
彼の手はゆっくりと首元を撫で始める
「大丈夫」そう呟いた彼は、私の方に近寄った
長いまつ毛、綺麗な目
整った顔に思わず見惚れる
「……マーキング、させて?」
彼の鼻が私の首に当たり、体を固めた
ロボロさんの服のせいか少し緩い襟のボタンに指が掛けられ、すぐに開けられてしまう
拒まなくなった私を見て彼は何を思うのだろうか
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はちまる(プロフ) - しにーさん» コメントありがとうございます……!!!これから夢主ちゃんがどうなっていくのかお楽しみにしていただけたら幸いです……!!!これからもよろしくお願い致します! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - なまえさん» コメントありがとうございます〜!!!とっても嬉しいです…これからも頑張りますので応援よろしくお願い致します!! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
しにー - 今回もおもしろかったです。よんでると時々心がモヤモヤしてどうなるんだと思わされるところがあります。 (2020年3月30日 11時) (レス) id: 3b7279c343 (このIDを非表示/違反報告)
なまえ - 続編おめでとうございます!!今回も楽しく読ませていただきます!応援してます!(*´ω`*) (2020年3月28日 18時) (レス) id: 9acd939800 (このIDを非表示/違反報告)
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