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待って、今なんて言った?
キス



キスしていいかって聞いたよな



気がつけば綺麗な顔が目の前にあって
鬱さんの口が、私の口と触れそうになる


息が熱い


動かなければ、後悔をするのではないか
私には……鬱さんじゃない
待ってくれている人がいるんだ


震えた手で鬱さんの胸を押し、真っ赤であろう顔を少しあげる
自分の目に見えた鬱さんの顔は辛そうで、思わず目を逸らしてしまった





『だっ……ダメ、ダメです』
「っ…なんで」

『私には…っ、』
「…大ちゃんがおるから?」

『……はい』





本当に待っていてくれてるかはわからない
待っていてくれていると信じたいのが本音だが


それに私はここに永遠にいられないんだ


鬱さんとはこれ以上関係を踏んではいけないだろう


『ごめんなさい』
と小さく謝れば鬱さんは諦めたのか、少し寂しそうに私の頬にキスをし




それから彼は席を立ちソファーの方に腰をかけて「おいで」と両腕を広げた

その腕の中に引き寄せられるように近づいて、自分から飛び込むのに躊躇していれば


「甘え方、ちゃんと教えた方がええかもなぁ」
と彼は困ったように笑い
私の手を引っ張りその隣に座らせた






「…大ちゃんって奴の話、聞かせてくれへん?」
『え…?』


「Aちゃんがそんなに惚れる男の話聞きたいやん、僕とそっくりなんやろ…?なら尚更」






ニコリと笑った鬱さんは私の手を握って優しい声で問いかけてきて、ただ目の奥は読み取れない

……この目の言う事を聞いてしまう自分が、何となく支配されていく


そんな気がした

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はちまる(プロフ) - しにーさん» コメントありがとうございます……!!!これから夢主ちゃんがどうなっていくのかお楽しみにしていただけたら幸いです……!!!これからもよろしくお願い致します! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - なまえさん» コメントありがとうございます〜!!!とっても嬉しいです…これからも頑張りますので応援よろしくお願い致します!! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
しにー - 今回もおもしろかったです。よんでると時々心がモヤモヤしてどうなるんだと思わされるところがあります。 (2020年3月30日 11時) (レス) id: 3b7279c343 (このIDを非表示/違反報告)
なまえ - 続編おめでとうございます!!今回も楽しく読ませていただきます!応援してます!(*´ω`*) (2020年3月28日 18時) (レス) id: 9acd939800 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちまる | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年3月28日 8時

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