【w.r.w.r.d!】どうやら彼の愛は重そうです

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「……あ、おかえり」
『戻りました…』




ロボロさんは部屋の前で「今日はお疲れさん」と頭を撫でた後に自室へ戻った

部屋に戻ると、鬱さんは机に向かっていて

私の服を見ると少しだけ動きを止めたが、すぐに書類に視線を移す




……これは、面倒くさそうだ…

怒っているのいうよりは、拗ねている


無視をしたからか
それともしんぺい神さんの言うことを聞いたからか


……いやここは、あえて何も言わずに部屋に行くべきなのだろうか
変に地雷踏むと嫌だし




「Aちゃん」
『っ、はい！？』

「……こっち、来て？」




部屋に向かおうとしたが、その選択は間違いだったようだ
鬱さんは私の事を見てから「こっち」と再度口を開く


反抗したら殺されそうだ
ここは言うことを聞くのが一番なのではないか？




恐る恐る彼の方へ
手が伸ばせば届く距離まで近寄れば
「はいおいで」
と私の手を引いて胸の中に収めた



煙草の匂い、優しく私の頭を撫でる手つきは慣れていて



マーキングか、それとも



「無茶しちゃあかんよ、あぁいう時は城にいてもらわんと…何かあったらどないすんの」



予想外の言葉に違和感を感じてしまう


鬱さんは少し私の髪の毛をいじっていて
そろそろこの変な行為にも慣れ始めた



………いや、慣れは怖いな

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