【w.r.w.r.d!】どうやら彼の愛は重そうです

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ロボロさんを忘れていた

ふと扉の方を見ると、何やらインカムで誰かと会話をしていて



彼は私の事を見ると
「A、お呼ばれされとるよ」と私を呼んだ



ゾムさんと顔を合わせてから首を傾げ
とりあえず彼の安否も確認できたし……


『ゾムさんしんぺい神さんの言うことちゃんと聞くんですよ』


なんてどうせ抜け出すであろう彼に念を押し、その場から離れようとすると



「明日起こしに来てくれんなら…ぺ神の言うことちゃんと聞くわ」



ゾムさんが私の袖を掴みボソリと呟いた



珍しく素直だなと思いつつも
『わかりました』と微笑めば、彼は何も言わずに静かになって

私はロボロさんの方へ足を進めた
しんぺい神さんと話をしたかったがまあいい



「Aって案外強いよな」
『え？』



彼の口から出た言葉に反応する
ロボロさんは少しだけ黙ってから
「何かあったらすぐ言ってな」と困ったように笑った





言うようなことでも無い……のでは？

口には出せないが、とりあえず頷いておけばいいか






『ところで、お呼び出しとは…』
「ん？あぁ、この間帰ってきた兄さんと顔合わせやん？」

『兄さん……？』
「紫のストール巻いた身長高めの…くせっ毛で眠そうな顔してて……あと眼鏡」

『会ったことあるかも…』
「ほんま？ええ人やから安心してな」





数日前に会った人か…？




というか今まで紹介とか全く無かったが…
ここに来て顔合わせか




助けて貰ったしお礼を言うにはちょうどいいかもしれない
グルッペンの部屋であろう扉を開けたロボロさんは
「A連れて来たで」
と声を出した

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