225 ページ25
鬱さんの部屋に向かっていた足は救護室へ
何やら騒がしい救護室は、よく見ると数人のメイドがいて
「私がゾム様を…!」
「いいえ、私が!」
など言い合いをしている最中らしい
彼女達はゾムさんの看病がしたいが為に集まったのだろうか
私の隣で小さなため息を吐いたロボロさんを見てから、私は1人足を進めた
「A?」
とロボロさんの声がしたが、私の目には目の前の数人のメイドしか入っていなくて
『あの』
「……何でしょうか」
声を掛ければギリッと睨まれ
それでも負けじと私は彼女達の前に立ち
『ここは救護室です』と口を開いた
ここにいるのはゾムさんだけじゃない
さっきの襲撃で怪我をした人達だっている
確かにゾムさんの世話も彼女達の仕事かもしれないが
『騒ぐのは、他の人の迷惑かと』
「っ…何よ急に…」
『だから』
「鬱様のお気に入りだからって調子乗ってんじゃないわよ」
『………別に、調子に乗ってるとかじゃ』
「誰彼構わず股開く変態女の癖に」
……好きで開いたわけじゃない
彼女たちが言っているのは、私の今の身分
過去の私についてじゃない
わかってはいるが、言葉が詰まる
手に汗が滲み、懐かしい感覚に襲われた
812人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちまる(プロフ) - しにーさん» コメントありがとうございます……!!!これから夢主ちゃんがどうなっていくのかお楽しみにしていただけたら幸いです……!!!これからもよろしくお願い致します! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - なまえさん» コメントありがとうございます〜!!!とっても嬉しいです…これからも頑張りますので応援よろしくお願い致します!! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
しにー - 今回もおもしろかったです。よんでると時々心がモヤモヤしてどうなるんだと思わされるところがあります。 (2020年3月30日 11時) (レス) id: 3b7279c343 (このIDを非表示/違反報告)
なまえ - 続編おめでとうございます!!今回も楽しく読ませていただきます!応援してます!(*´ω`*) (2020年3月28日 18時) (レス) id: 9acd939800 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ