【w.r.w.r.d!】どうやら彼の愛は重そうです

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自分の服じゃ生地が良くて切れない


走って小屋のところまで戻り
それからさっきタオルを置いた籠の中から綺麗なものを1枚取って再度ゾムさんの所へ




包帯もない、消毒もない

……しんぺい神さんに連絡を


インカムを手に取った途端、ゾムさんの手が私を掴みそれを阻止した
いつもより弱い力に不安になる




「やめろって、言ってるやろ」
『っ…ゾムさん、死んじゃいますよ』

「こんなんじゃ死ぬわけないやろ…っ」
『ちょ、歩くのは無理…ってうわっ！？』





立ち上がった彼はすぐにフラつき、私の方へ倒れ込む
顔色が悪く、目を閉じ短く呼吸を繰り返した彼は辛そうで

手に付いた真っ赤な血をみてヒュッと喉が細くなるが、目を背けてはダメだと彼を見た



手に持っていたタオルで彼の額に付いている血を拭き取る

大丈夫




『頭は平気そう……足、手……お腹…銃痕……』




私が今まで自分にしてきた治療じゃダメだ
とりあえず、止血



ぐったりしているゾムさんを支えながら腰を下ろして白いタオルに血を吸わせていく
その隙にインカムを取り出し耳につけ

落ち着いた声でしんぺい神さんへ連絡をした

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