【本丸から】審神者だけど質問ある？【動きたくない】

・. ページ33

「ようtomato嫌い」
「どうも。驚いたか？イルミネーション付けて来てんだよコイツ」

イルミネーションをまとった真っ白な衣装の太刀に、
もう既に酔っぱらっている豪華な衣装の大太刀、
そんな酔っ払いから酒を貰う羽織をはおった打刀、
周りを見わたして誰かを探している脇差。
和睦を願う太刀まで来ている。こりゃ驚いた。

「ちょっといいか？」
「イルミ鶴どうした？お前の主ならあそこだぞ」
「いや、そっちの岩融に肩車を頼みたくてな！」
「良いけど…おーい岩融ー、肩車してやってくれ！」
「おお、わかった！」

そのままイルミ鶴をのせた岩融は、本丸の方に歩いて行く。
そして息を吸い込んだかと思うと。
「にっかり青江が近侍の主！お前の近侍を預かっている!!
ツインテにされたくなかったら早めに来るんだな!!!!」

それゆっくり行くだろうがよ！と大声で叫ぶ審神者が一人。
tomato嫌いだ。

「おお主！そこから動くなよ、俺が見失う！」
「tomato!!」

(^ω^ 三 ^ω^)°.・＊・.°(^ω^ 三 ^ω^)

「青江、迎えに来た」
「ねぇ君…なんでもっと早くに来なかったんだい？」
「ツインテールの青江が見たかった」
「……これくらいまたしてあげるよ。ほら、演練始まるよ」
「はいはい、一人で行くとまた迷子になるよ」
「っ…早く来ないと石灯籠みたいに切り捨てるよ！」
「ひどい近侍だなぁ。そんな風に育てた覚えはないんだけれどね」

(^ω^ 三 ^ω^)°.・＊・.°(^ω^ 三 ^ω^)

近侍におんぶされながら、本丸の門をくぐる。
先ほどのお酒で酔ったのか、頭がぐるぐるしている。
「じろーちゃん」
「んん…？どうかした？」
「呑もう」
「そうだね！よーし、今日は特別、おいしいのを持ってきたんだ〜！」
次郎が私を背中から降ろす。
ぐるりと周りを見渡すと、大和守安定と目が合った。
「君は…前に演練で会ったね」
「あ。どうも。」
「おっ、ちっちゃいのが来たね〜！アンタも一杯どうだい？」
「ちっちゃくない!!…貰う」
文句を言いながらも、なんだかんだ仲良くやっている。
こういう交流もまた楽し、かな。

(^ω^ 三 ^ω^)°.・＊・.°(^ω^ 三 ^ω^)

がやがやと騒がしい本丸に、ギスギスとした空気が少し。
「蜂須賀…そんなに長曽祢と同じ部隊が嫌か？」
「嫌に決まっているだろう！主も何を考えてるんだい！」
「そうか…浦島はどうだ？」
「俺？俺は別に…どうでもいいっていうか…。」
「…和睦の道は、ないのでしょうか……。」
「ごめんな江雪。和睦には程遠い」

・.→←・.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す