＊窓口担当社員 ２ ryosuke.Y

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A《 じゃぁ、ヤマダさんが何かに悩んだり、


どうしても愚痴を言いたいときって、





……どうしてるんですか？ 》






そんなことを聞かれたのは、初めてで。




相談してくる人はみんな、話を聞いてくれて当たり前だと思って電話してくる。

まぁ、そういう部署だから当たり前なんだけどさ。




だから、聞いてもらって はい、終わり。


俺たちに話題のライトが当たることはまずないし、

俺らから勝手に話すのも厳禁。




…当然ながら、俺たちは
自分たちの置かれている立場も事情も知り合っている仲だから、


悩みがあったって相談窓口を利用するなんてことはまず有り得ない。




利用したら、そのときはそのときできっと

親身に話を聞いてくれるんだろうけど。




でも、こういうのって誰にも知られたくないから

知らない人に相談できる『 相談窓口 』なんじゃん？









涼介「んー…我慢、かな？(笑)」






A《 我慢、…かぁー。


我慢できなくてどうしようもないときは、
どうしてますか？？ 》





なんでそんなこと聞くの？って聞いたら、

参考までに？って疑問形の彼女。




何の参考だよ？(笑)




涼介「んー、それでも我慢してるかな、僕は。」





参考にならなくてごめんね、と思いながらも

考えたこともなかった質問に真剣に答えた。









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