＊窓口担当社員 ２ ryosuke.Y

■ ページ41

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．



A《 私の好きな人…は、

とても優しくて、でも… 》




涼介「でも…？」




A《 ふふ、あんまりよく知らないんです。


同じ会社なんですけど、接点とか全然なくて(笑)





…なのに、好きとか…変ですかね、？ 》




接点がない、となると営業は候補から外れるな。

前の部署も違うし、


…どの部署のやつだよ。





涼介《 好きになるきっかけは、あったんでしょう？


なら、変じゃないと思います。



これから相手のこと知っていけば問題ないじゃないですか。 》





Aさんを否定してしまったら、

俺だって 俺自身を否定していることになってしまう。



だって、俺なんてAさんから連絡がない限り接点をもつことなんて出来ないんだから。





．



A《 …！！

よかったです、ヤマダさんにお話しして。


自分っておかしいのかなって、
最近ずっと考えてて。》





ずっと悩んでたんなら、相談してくれればいいのに。
気軽に電話してくれていいのに。


…って、さっきまで『 恋愛相談だけは… 』って思ってたくせに。




矛盾だらけだな、俺。







．



A《 ありがとうございましたっ 》





………え、それだけ…？






なんだかちょっと行き場のない感情が渦巻く。

さっきの俺の告白は、
1ミリもきみの心を動かせてないってこと？







自分の気持ちを知ってほしかった、というのもあるけど

この告白をきっかけに、俺を意識してくれれば…なんてやましい感情がどこかにあった。



ここできみの本音を聞けたら……とか
最低なことを望んでて。







なのに、足掻いても そのカレには勝てない…というか選択肢にも入れない俺。




……そんないい男なの？そいつ。



涼介「…他に、悩んでいることはございませんか？ 」







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