＊窓口担当社員 ２ ryosuke.Y

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しばらく走ったあと


タクシーがとまったのは、タワーマンションの前。



A「……( わぁ…。) 」






涼介「……ふふ、行くよー？」





その建物の大きさに、高さに怖じることなく
慣れたように中に入っていく涼介さん。



乗り込んだエレベーターは、どんどん上昇していくし


…わたしの緊張も上昇するばかり(笑)








…なんで、こんなことになってるんだろう。

そんな疑問が頭に浮かんでは消え、また浮かぶ。



私、お礼したいって言ったのに、
まだ何もできてないし、

友だち？の家に、お邪魔しちゃうことになってるし…？







涼介「ふふ、ごめんね？無理やり連れてきちゃって。


あ、べつにあれだから！怪しい人のところとかじゃないから！(笑)

職場の先輩の家でご飯ご馳走になる予定だったから、
Aさんも一緒に行けたらな、と思って。



先輩の奥さんの料理が、すげー美味しいのよ、これが。でさ……＿＿＿＿＿＿＿ 」







私の緊張を汲み取ってか、
ニコニコで状況を説明してくれる涼介さん。


ほっ……なんだ、先輩か。



本格的に犯罪に巻き込まれた気分が、安心に変わる。





………ん？職場の先輩の家で？ごはん？




A「……わ、私なんかがお邪魔して、大丈夫なんですか…？



………ご迷惑じゃ…？」




奥さんからすれば、


旦那の、会社の、後輩の、友達…？


完全なる赤の他人。




私からすれば、


友達…？の、会社の、先輩と、奥さん。





……気まずいよ！(笑)






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