＊窓口担当社員 ２ ryosuke.Y

□ ページ19

．








．






A「…へ？」





聞き覚えのある声。


多分、それって……




？「ドベーラ ヴィーノ エスプモーソって読むんだよ、


…………それ。」




勢いよく振り返るとそこには、




A「りょっ、涼介さんっ！？」






この前とはまた違う、かっこいいコートに身を包んだ涼介さんが、

あの日と変わらない笑顔で立っていた。








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涼介「こんにちは。



名前、覚えててくれたんだ…ありがとね。」



ふわっと微笑むときに垂れる目尻。







A「そんなすぐ忘れませんよ！

あの、その節はお世話になりました…ありがとうございました！


何のお礼も出来なくてすみませんでした！」




涼介「ふふ、いいよそんなの(笑)


こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。」






……楽しい時間…！






涼介「今日はワイン買いに来たの？



あれ、あんまり飲まないんじゃ…？」





A「あ、はい(笑)


特に好んで飲むことはなかったんですけど、

あのときのいちごのシャンパン？の味が、

忘れられなくて…///」





涼介「ふふ、そうなんだ。


気に入ってもらえたならよかったよ(笑)」




A「はい、でも名前覚えてなくて

どれかわからなくて……えへへ(笑)



とりあえず買って飲んでみるのもアリかなって、

探しに来ました(笑)」






この人なら知ってるのかな。

どこに売ってるか。


…お気に入り、って言ってたし。







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