＊窓口担当社員 ２ ryosuke.Y

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一応、事前に総支配人である圭人とシェフとは打ち合わせをしてあったんだけど、


スタッフまで話がまわっていなかったらしい。







『お客様。申し訳ございません、』





Aさんとの時間に割って入ってくるスタッフ。


腰を落として、俺にしか聞こえない程度の声で、






『…お連れ様はデザートがメインのコースでのご予約となっておりまして、

お客様がもしフルコースをご注文になった場合
お食事の提供時間が大幅にズレてしまいますので…＿＿＿＿＿ 』






涼介「ふふ、大丈夫です。


僕にも彼女と同じものをお願いします。」





『…っ、かしこまりました。



では前菜、スープ、パン、肉料理、

フルーツ、メインのデザート、コーヒーの順でお持ちいたします。』





Aさんのコースも料理の内容も、

全部俺がカスタマイズしたんだけどね？？(笑)









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涼介「Aさんは、こういうところよく来るんですか？」


A「あ、いや全然！

初めて来ました(笑)」









“ 窓口での担当社員 ”としては聞けなかった質問を


今日初対面の“ 涼介 ”としてなら聞ける。






涼介「そうなんですか。


どこでも１人で行けちゃうタイプ？？」




A「基本、１人で行っちゃいます！


今回は…本当は誰かと来たかったんですけど


えへへ、同行者が捕まらなくて(笑)」







涼介「恋人とかは…？」





A「い、いません(笑)」



……ほっ。





涼介「そうなんだ、意外(笑)



………こんな可愛いのに。ね？」







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