-30話- ページ33
「かねーきくん、」
冷たい床に寝かされたカネキ。
そのせいで触れた頬は死んだのではないかと、錯覚するほどに冷たくなっていた。
「ごめんなー…カネキくん、
痛かったよなー…ごめんな、ごめんな…」
一寸も動かないカネキの顔をのぞき込む。
少し汚れた顔が、先程の戦闘の記憶を彷彿とさせ、頬を温かい何かがつたっていった。
「こんな俺とはもう友達やめてくれて…いいから…」
ポタポタとカネキの頬に落ちる水滴を、袖で拭いてやりながら、なお拭う。
──────本当にごめんね
「ごめ…ッ、でも…こう、しないと……っ」
──────カネキは殺されてしまう
「っでももう、これで俺は君の“敵”だ」
目元を軽く押さえながら立ち上がる。
そして、これが最後の言葉だと眠るカネキにそっとかけた
「今までありがとう。大好きだったよ」
、
、
、
「泣いてたんのかぁ？Aよォ」
「…。覗きなんて趣味悪ィな、ヤモリさん」
「これから“拷問”するってのに、そいつに何かされたら心配だと思ってな？」
「思ってねェだろ。……愚図野郎」
吐き捨てた言葉と一緒にヤモリの隣を通り抜けようとした。
すると──────
「あんま調子乗ってんじゃねーよ！ガキ！」
「ぐっ…」
ヤモリに、ヤモリよりも全然細い俺の首を掴まれ絞めあげられる。
面白いことに苦しいが、抵抗しようとは思えない。──面白い
「あんま舐めた口聞いてるとお前も拷問すんぞ！」
「……」
気道が詰まる
段々と苦しくなってきた。
「こらこらーAちゃんを離してあげて〜？ヤモリ」
どこからか突然現われたエトが、言う
舌打ちをしたヤモリだが乱暴に俺を振り落とした。おかげさまで尻もちついたよ
「ゲホッ…ゲホッ…」
「次も同じことしやがったら殺すからな」
「嗚呼…どうぞどうぞ」
大股で立ち去ったヤモリ
エトは二人きりになったが故に、少し高槻の声色で口調で話し始めた。
「いいの？他の仲間とあんなんで」
「いいんです。」
「でもキミにはこれから起こる20区の戦いに参加してもらうからねえ、連携が」
「いいんですよ」
「その戦いで…僕は殺されるんだから」
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レイン - 最後まで読んで「続く」見て、独り言で続けって言っちゃった (2019年1月26日 16時) (
レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
ダメ天使 - すごく面白くて一気に読んじゃいました!!続き楽しみにしてます。 (2018年2月8日 10時) (携帯から) (レス) id: 89fc855d6c (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 林檎。さん» そそそそ、それは奇跡…いや運命に近いですね！w。ありがとうございます！これからも更新頑張りますので、よろしくお願いします！ (2017年7月19日 21時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 稀羅さん» ありがとう！そう言っていただけますと、とても励みになります！頑張ります！ (2017年7月19日 21時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
黒氷雨(プロフ) - 輝夜さん» 最近亀更新ですみませんでした！応援ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2017年7月19日 21時) (レス) id: 5e51351d8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒氷雨 | 作成日時：2014年7月17日 9時
