Episode36 ページ49
「次はラファエル」
「ポート・ブリーズとザンクティンゼル、ダイタロイトベルトに向かった。ポート・ブリーズは、先ほどの二人と変わらない。ザンクティンゼルは全く被害がなく、ダイタロイトベルトは僅かな被害だけであった」
「…被害がない？」
「ザンクティンゼルは僕が結界をひいてあったからだろうな。かつて大いなる咆哮が成ったあの場所は間違いなく何かある。ま、団長の故郷でもある。あそこは他の場所とは違う。不確定要素が多いから、あそこを優先で守っておいた」
「…で、ダイタロイトベルトは？」
「わからない。空域のはざまであることに関係があるのか…」
「そうか。ではミカエル」
「妾は残りすべてを見てきた。指教の天司達やシヴァの活躍でさほど被害はない。ほかの空域も見てきたが、被害があったのはファータ・グランデ空域だけのようだ」
「…では、A」
サンダルフォンに話をふられ、Aは今まで起こったことと対応をすべて話す。
「だから腕に丸を…」
「考えたな。だが、貴様…自分の体力の限界を知らぬのか」
「もうこれ以上は無理することもないよ。あの一時だけ…あそこさえ凌げばって思ったんだけど…」
「それで、そのアバドンはどこ行きやがったんだ」
「わからない…あいつはすでに天司かどうかも怪しいほど変異していた」
「まさか、あのアバドンが…」
四大天司の反応は重い。
「…その、アバドンとは何者だ？ルシフェル様の補佐官、というのは」
「ああ、サンダルフォンは知らないか。お前が造られる少し前に、ルシフェル様にミカエルやベリアルとは別に補佐官がいたんだよ。裏方で働くことは多かったけど…僕と同じ研究所で過ごした奴だ」
「なっ…」
「おそらく今思えば虚無の力を埋め込むことには思考したけど、制御しきれなかったんだろうな。ルシファーにあっさりと捨てられ、手を差し伸べたルシフェル様を裏切り空の底に落とされた」
「あら、初耳ね…彼、研究室育ちだったの？」
「妾も初めて聞いた」
「俺は一度なんかで聞いたぜ」
「ルシファーは失敗作に興味を示さないからな。ルシフェル様も極力言わないだろう。もともとは仲間だったってのに…」
「Aを羨む発言もあったみたいだけど、どうしていまさら…」
「…今だからでは？」
サンダルフォンの言葉に全員が注目する。
「俺が…天司長であることに不満をもっているのだとしたら、いや…俺の実力を知るためか」
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお！ありがとうございます！家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます！もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…！二人と仲良しな主人公が見たいです！ぜひ！！ご検討ください！！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月29日 23時
