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Episode19 ページ32

ビィの腕をつかみ、剣を突きつけるA。突然の行動に驚く。

「な、なにをしてるんですか!」
「ビィ持つの羽は何色だ?」
「し、白ですよ…?」
「なら、自分の羽を見てみろ」
「…あれ?黒です!」
「そう、さっきのを一つ訂正するなら、幽世の連中は…白なんだよ!」

剣で突き刺し、振り切る。ビィだったものは、もやがかかり、黒い物体へと変化して消えていく。

「い、いつから…」
「あの洞窟からだ。あそこのゴタゴタ中にすり変わったんだろう」
「じ、じゃあ…ビィさんは…!?」
「オイラはここだぜ!」

Aのフードの中から顔を出すビィ。

「いつの間に!?」
「爆発の前、つかまっていたビィを見つけたんだ。ビィは特殊な気配だからすぐわかった。で、隠してきたってわけだ」
「どうしてもっと早く…」
「他にいないとも限らないだろう?」

Aの言葉に、よりいっそう緊張感が漂う。すでに入り込まれていた、という事に驚く。

「一刻を争う。急ごう」
「あ、あぁ…けどよぅA」
「ん…?」
「お前ずっと、張り詰めっぱなしだろ?もう少し気を抜かないと、お前がへばっちまうぞ?」
「…ありがとう。けど今はダメだ」

きっぱりというAにビィは口を紡ぐ。

「ごめん。ちゃんと考えてるから…その為にサンダルフォンがいるんだ。そして、仲間を信用した結果が、今は僕が無茶をするときだんだ」
「わ、わかったぜ…気をつけろよ!」

心配そうに言うビィの腕に丸をつけ、布を巻き付ける。

「また会おう」

それと同時に光の粒子となって消えるA。サンダルフォンもAと同時に移動しており、すぐに姿は見えなくなった。

「今はAの言われたとおりにしよう。行こう!」

フェードラッヘへと戻ってきたAは、静かに目を閉じると気配を探る。

「へぇ…また王宮に捕まったのか」
「早くいくぞ。今は時間が惜しい」
「そうだな」

サンダルフォンとともに王宮へと向かう。町は少し騒がしいが、それほど荒れてはいない。

「…王宮の門兵、二人とも幽世の連中だ。けど、ここで殺すのはまずい」
「どうするんだ?」
「地下通路を使おう。そのまま牢屋へとつながるはずだ」

再び歩き始めたAの後をサンダルフォンがついていく。しばらく歩くと地面に埋め込まれた後のある場所へとくる。

「これを外して中に入ればいける」

手際よくはずし、中へともぐりこむ。中は暗く湿った空気と淀んだ空気が充満していた。

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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時

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