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〜四騎士と天司4〜 ページ4

「正直…俺達で勝てるんですか…?」
「まぁ、普通にやったら無理だろうな。個々が実力を出し切れていないのをAもわかっているのだろう。この場所で4VS1は俺達のが不利だ」
「ならどうするんですか?」
「さっきAが言っていたように、思いの力を見せようじゃないか」
「…思いの力?」
「おい、はっきりと話せ」
「俺達は同じ時間を過ごした仲間だ。なら、連携をするのも容易いだろう。ヴェインが狙われるのは、おそらく一番動きが遅いからだ。ならば、ヴェインは正面から敵を倒しに行っても返り討ちにあうだろう」
「なるほど…」

ジークフリートは分析をしつつ、作戦を伝える。

「待たせて悪かったな」
「…始めようか」

こすいて再度始まった勝負は、先ほどとは違い白熱する。阿吽の呼吸で繰り出される攻撃に、徐々にAは後退していく。

「く…やっぱり、強いなぁ」
「今更だぜ!俺達フェードラッヘの絆を今ここに!」

ランスロットの号令で更に攻撃が激しくなる。そして、ついにAにスキが生まれ、そこを
パーシヴァルが攻め込む。

「これで終わりだ!ローエン・ヴォルフ――――ッ!」

パーシヴァルの一撃は轟音を鳴らしてAへと降り注ぐ。

「勝った…か?」
「あれで立ってたらやばいぜ…」
「ふん、立てるはずがないだろ―――」

ジークフリートはまっすぐ砂煙の中を見据えると、パーシヴァルを制する。

「いいや…ようやく本気になったらしい」

ジークフリートの言葉が正しいかというように、砂煙をAは剣で切り払う。その背には四大元素の羽。

「おいおい…あれは卑怯だろ」
「持てる力を出して何が悪い」
「負けず嫌いもいいとこだぜ…」
「だが、このまま手加減されているというのも気に食わん。もう一度やる―――」

剣を抜いた瞬間、パーシヴァルの剣は宙を舞い、そしていつの間にかランスロットの背後へと回ると首筋に衝撃を与え、そしてヴェインの足を振り払う。

「気を抜くな、と教えなかったのか?ジークフリート」
「いいや、教えたはずなんだが…相手が悪いようだ」
「さぁ、全力を見せてもらうか。竜殺しの騎士よ!」

Aは更に力を開放し、ジークフリートと対峙する。

「お、俺も…」
「来るな!」
「…ッ!?」

参戦しようとしたランスロットをジークフリート自ら制す。そしてジークフリートも剣を構えると、普段出さないようなすさまじい殺気を放つのだった。

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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時

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