Episode10 ページ23
ランスロットの言葉に、全員が驚く。
「ほ、本当か竜の騎士よ」
「あぁ。あれからジャックの店を手伝いながら色々調べたんだ。そうしたら、パーシヴァルのお兄さん…アグロヴァルが文献を調べてくれたらしい」
「兄上が言うには幽世は、現世の人間の心を糧にしてエネルギーを得る。つまり、その流れを突き止めればいい訳だが…この男が一人でまたやった」
パーシヴァルの呆れた視線の先にはジークフリート。ランスロットとヴェインも苦笑いをする。
「つまり…そこに行けば、その幽世の連中がいるところに行ける…と」
「そうなるな」
「待って、それってもしかして…幽世ってこと？」
イオの問いに、Aもうなずく。
「じ、じゃあ…前に見た演劇の魔物がウジャウジャ出るっていう…」
「実際、近いものだと思って構わない。けど、おそらく幽世に直接つなげることはしない。それが出来たらとっくに軍勢を送ってる」
「じゃあ…今はどうして？」
「おそらくエネルギーをためている。今叩かなければ各地で現れるだろう」
「じゃあ…皆で倒しに行けばいいんじゃねぇか？」
ビィの言葉にAは首をふる。
「おそらく、騎士団とかそういうのが動けば、人間同士の争いが生まれる。それこそ連中の望み通りになる。悲しみや憎しみが増えれば、連中はエネルギーを得やすい。今この船にいる騎士は国に帰ったほうがいい」
Aの言葉に、ランスロットもうなずく。
「今は確か俺達とレヴィオンの国がいたな。アイルスト大国とリュミエール騎士団は国に戻っているはず…」
「なら待機と伝えよう。で、あの黒い奴を倒しに行くメンバーだが…」
辺りを見回したAは、考え込む。
「…正直、特異点が来るのも、特異点から誰かが離れるのも避けたい。もっと言えば、ルリアやビィは隠れていてほしいぐらいだ」
「ど、どうしてですか？」
「ヤツらが狙うのは創世神に関連する二人だ」
Aの顔は引きつり、判断をしあぐねる。
「…けど、二人の力なしでは勝てない」
Aの結論に、全員が驚く。
「珍しい。君がそこまで弱気なのには理由があるのか？」
「…幽世の連中は数が多い。それだけなら四大天司だけでもなんとかなる。けど、一番恐ろしいのは虚無の力だ。不滅を滅する力を持つヤツは、僕達天司じゃ不利になる。何せ、再生ありきの戦い方しかしてないからな」
「…なるほど」
Aの言葉に、結局全員が頷くことしかできないのであった。
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお！ありがとうございます！家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます！もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…！二人と仲良しな主人公が見たいです！ぜひ！！ご検討ください！！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月29日 23時
